舎営[語句情報] » 舎営

「舎営〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舎営の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
凡そ六千四百。後隊は真田幸村、毛利勝永兵一万二千。五月|朔日、前隊は出でて平野に舎営した。 五日夜、幸村と勝永天王寺より平野に来り基次に云う、「今夜鶏明道明寺....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
千々岩の死骸に会えるその日、武男はひとり遅れて埠頭の方に帰り居たり。日暮れぬ。舎営の門口のきらめく歩哨の銃剣、将校|馬蹄の響き、下士をしかりいる士官、あきれ顔....
堺事件」より 著者:森鴎外
、万事非常に鄭重なものである。 住吉|新慶町辺に来ると、兼て六番、八番の両隊が舎営していたことがあるので、路傍に待ち受けて別を惜むものがある。堺の町に入れば、....
」より 著者:森鴎外
って掛ける。一日に二度ずつこれだけの事をする。湯屋には行かない。その代り戦地でも舎営をしている間は、これだけの事を廃せないのである。 石田は襦袢袴下を着替えて....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
味方の軍隊に合することができ、野戦病院から野戦病院へ運び回され、ついにロアールの舎営地に落ち着いたのである。 王政復古のために彼は俸給を半減され、次にヴェルノ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
月なかばと覚えている。遼陽戦がわが勝利に終って、わたしが城北の大紙房という村落に舎営している時のことであった。満洲の秋は早いので、もう薄寒い風の吹き出した夕暮に....