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「舎弟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舎弟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
一語も語っていないようです」 「今までの費用は、どこから出ているのか」 「博士の舎弟が、カルフォルニアに大きな農園を経営していますが、その舎弟から、二百万ドルの....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
しろ奥様や洋吉様とお親しい様子で……」 「ああその洋吉さんと云う方は、奥さんの御舎弟ですってね」 「ええそうです。チョコレートのお好きな、随分モダーンな方で、こ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
まった。その四月に歌舞伎座で森鴎外博士の「日蓮辻説法」が上場された。恐らくそれは舎弟の三木竹二君の斡旋に因るものであろうが、劇界では破天荒の問題として世間の注目....
真田幸村」より 著者:菊池寛
真田幸村の名前は、色々説あり、兄の信幸は「我弟実名は武田信玄の舎弟|典厩と同じ名にて字も同じ」と云っているから信繁と云ったことは、確である。 ....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ではあるが名うての荒武者佐久間玄蕃が弟と聞えた佐久間久右衛門、同苗《どうみょう》舎弟《しゃてい》源六、綿利《わたり》八右衛門など一人当千の勇士の面々、火の中にも....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
は、絵筆を手にする機会など殆ど無くなってしまった。 以上の思い出を書いて郷里の舎弟に送り、母に読んで上げて貰ったところ、母の話によれば、叔母が稲田家へ嫁入りし....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
戸へは来たのであった。 それにもう一つ紋兵衛は、五千石の旗本で、駿河守には実の舎弟、森家へ養子に行ったところから、森|帯刀と呼ばれるお方から、密々に使者を戴い....
梟雄」より 著者:坂口安吾
の名僧と仰がれるようになった。 南陽房は美濃の領主|土岐氏の家老長井|豊後守の舎弟であった。 長井は弟が名僧の器と人に仰がれるようになったので、自分の装飾に....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
。 恋人が盗賊とは 「あたぼうよ、ご家来でさあ……もっとも最初は松浦様のご舎弟、主馬之進様のご家来として、馬込の里の荏原屋敷で……」 「喋舌るな!」と叱る....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
っ返して来た。 「大先生はご来客で、そちなどにはお目にかかれぬ。しかし道場にはご舎弟様はじめ、お歴々の方が控えておられる。望みとあらば通るがよい」「へえ、有難う....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ければなりませぬが、あなたのためでござりましたら、いさぎよく長男の位置をすてて、舎弟に家を譲ります。……もしまたあなたが大旗本などの、一時養女ということになって....
一老人」より 著者:犬田卯
見えなかったのだ。 いま聞くところによると、無人のこの家に起居している老爺は、舎弟で、つまりあの呉服ものを行商して歩いていた女房の亭主の弟で、少年時東京に出さ....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
様を、まず第一に落し参らせ、つづいて将卒を落しやり、火かくる者一人をとどめ置き、舎弟の七郎|正季や、和田正遠等を従えて、自身も蓑笠に身をやつし、ひそかに城を忍び....
平家蟹」より 著者:岡本綺堂
いると聞く。与五郎というも恐らくはその身内であろうな。 おしお なんでも大将の御舎弟じゃとかうけたまわりました。のう、玉琴さま……。 (玉琴答えず、恐るるごとく....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
軽伯爵家の四代目の君がすなわちこの人であると謂っているそうである。津軽の殿様の御舎弟の書かれた可足筆記によると、津軽家はもと田原藤太の末で、その先祖の武運にあや....