舗装[語句情報] »
舗装
「舗装〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舗装の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
、背後の方から疾風のように駆けてきたが、僕の姿を認めたらしく急にブレーキをかけ、
舗装道路の上にキキキキイッと鋭い音を出して、傍に停った。それは素敵な36年型の新....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
粉屋も裏通りへ引っ込んだようであったがその後の消息を知らない。足もとの土でさえ、
舗装の人造石やアスファルトの下に埋もれてしまっているのに、何をなつかしむともなく....
「一坪館」より 著者:海野十三
飛行場がのっているのだ。もちろん鉄の枠の上に鉄板が張ってあり、その上に滑走路用の
舗装材料が平らにのせてある。 また、その図面には、飛行機が数台|翼をやすめてい....
「超人間X号」より 著者:海野十三
探したのであるけれど、それは発見されなかった。もっとも刑務所内は、どこもかしこも
舗装《ほそう》されていて、足あとがつかないようにできていたし、塀の外もまた
舗装の....
「もくねじ」より 著者:海野十三
ぼくは、ぽいと捨てられてしまった。そこは所内の通路の上で、雨ふりの日のために、
舗装道路になっていた。ぼくは赤面した。もう何も考えまい。 ぼくは目をつぶって死....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
というものに興味を感じている。 それは鉄筋コンクリートの建築の、アスファルトの
舗装道路の、電車の、自動車の、その他のあらゆる交通機関の、近代都市にとって欠くこ....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
が目立たず、口が小さく、強度の近眼鏡の下に、底深く眼が光っている……。その眼が、
舗装道路の上に踊ってる衆人の足先を見る。そして彼は考えるのである。――人は次第に....
「道化役」より 著者:豊島与志雄
あるし、近頃でも、たまに何かの機会があると、少し廻り道をしても乗ってみた。街路が
舗装で固められ、建物が直角の肩を並べ、交通機関が速力を増してくる、その中にあって....
「ピンカンウーリの阿媽」より 著者:豊島与志雄
※山の麓の小さな半島の先に、青島の町がある。煉瓦とコンクリートと赤瓦との建物、
舗装しつくされた街路、アカシアやプラタナスの並木、青澄な海と白砂の浜辺、丘上や岬....
「変る」より 著者:豊島与志雄
の靴だ……見ろ、馬革の頑丈な靴だ……。 大五郎は馬革の重い堅い靴をはいていた。
舗装路の上に、靴はかたっかたっと音を立てた。彼はそれを自ら楽しんだ。 靴音を楽....
「道標」より 著者:豊島与志雄
言ってるのではあるが、それが、なにか血の通わない作文みたいに感ぜられるのでした。
舗装してある通路でしたが、所々に損傷があって、雪解けの水溜りを拵えていました。考....
「白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
り歩かなくともよかった。足跡はケープルトン調馬場の厩舎の入口に通ずるアスファルト
舗装の道路の前でつきていたのである。そこまで歩いて行くと、厩舎から一人の馬丁が飛....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
くと、桃太郎団子はさびれてまだ残っていた。そして市区がすっかり改正されて、道路も
舗装道になっているし、一月の時には三筋町の通りで羽子などを突いているのが幾組もあ....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
ただく、風が出て来たが、ほどなく凪いで、のどかな小春日和になった、御免からは路面
舗装、身も心も軽い、思いかけなく、電車から降りた母子の方から拾銭玉を頂戴した(こ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
かし現代の幹線第一号の東海道の国道でも、京浜国道をはずれると哀れなもので、ろくに
舗装もされてないし、人道もない。昔の山道に毛の生えたようなものだ。 関東平野を....