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「舞台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舞台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
何匹かの猿を現して見せる。それからまた塀全体は操《あやつ》り人形《にんぎょう》の舞台に変ってしまう。舞台はとにかく西洋じみた室内。そこに西洋人の人形が一つ怯《お....
カルメン」より 著者:芥川竜之介
落《しゃれ》を覚えているからである。 ある蒸し暑い雨《あま》もよいの夜《よ》、舞台監督のT君は、帝劇《ていげき》の露台《バルコニー》に佇《たたず》みながら、炭....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
いかにも風雅な所でしたから、実際才子佳人の奇遇《きぐう》には誂《あつら》え向きの舞台だったのに違いありません。しかしあの外出する時は、必ず巴里《パリイ》仕立ての....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
》の側面を始として、向うの壁、白塗りの扉《ドア》、壁にかけた音楽会の広告なぞが、舞台面の一部でも見るように、はっきりと寒く映《うつ》っている。いや、まだそのほか....
野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
二十幾つとかあると云うような事である。自分は、時々、六畳の座敷の正面に出来ている舞台の方を眺めながら、ぼんやりKの説明を聞いていた。 舞台と云うのは、高さ三尺....
青年と死」より 著者:芥川竜之介
はみな悲鳴をあげてにげる。兵卒は足跡をたずねて、そこここを追いまわる。灯が消えて舞台が暗くなる。 × AとBとマントルを着て出てくる。反....
仙人」より 著者:芥川竜之介
嚢《ふくろ》が一つ、衣装や仮面《めん》をしまって置く笥《はこ》が一つ、それから、舞台の役をする小さな屋台のような物が一つ――そのほかには、何も持っていない。 ....
将軍」より 著者:芥川竜之介
の村落に多い、野天《のでん》の戯台《ぎだい》を応用した、急拵《きゅうごしらえ》の舞台の前に、天幕《テント》を張り渡したに過ぎなかった。が、その蓆敷《むしろじき》....
或る女」より 著者:有島武郎
も消えうせて、葉子は悪《わる》びれもせず、取りすましもせず、自信ある女優が喜劇の舞台にでも現われるように、軽い微笑を右の頬《ほお》だけに浮かべながら、古藤に続い....
星座」より 著者:有島武郎
い。それを知って他を語るのはさらに名誉なことじゃない。日清戦争以来日本は世界の檜舞台に乗りだした。この機運に際して老人が我々青年を指導することができなければ、青....
美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
が、勿論前に記したやうな仕組になつてゐるのだから、籤に書かれた花の名と、造上げた舞台の花とが一致することはいふまでもない。これが、奇術応用の『曲芸しん粉細工』で....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
かいにせよ、兎に角この無意識から眼をさました時が、私たちの世界の生活の始まりで、舞台がすっかりかわるのでございます。 いよいよこれから、こちらの世界のお話にな....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
生蕃、そんな及び腰をするなよ。みっともない。……これでだいたいいい……さあみんな舞台よきところにすわれ。若夫婦はその椅子だ。なにしろ俺たちは、一人のだいじな友人....
北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
の色彩を以てその枝を装う小春。それは山といわず野といわず北国の天地を悲壮な熱情の舞台にする。 或る冴えた晩秋の朝であった。霜の上には薄い牛乳のような色の靄が青....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
代から浦里時次郎を尊敬していた。(けれども正直に白状すれば、はじめて浦里時次郎を舞台の上に見物した時、僕の恋愛を感じたものは浦里よりもむしろ禿だった。)この寺は....