舞子[語句情報] »
舞子
「舞子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舞子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
実は神戸の辺をブラブラしていたというわけさ。あっちの方は六甲といい、有馬といい、
舞子明石といい、全くいいところだネ」 「ほう、そうか。じゃ誘ってくれりゃいいもの....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
乏しくなって来たから、商法でも仕ようと思い、坂府へ来た所、坂府は知っての通り芸子
舞子は美人|揃い、やさしくって待遇が宜いから、君から貰った三百円の金はちゃ/\ふ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
の行った時は、ちょうど四月の休暇のころで、祇園嵐山の桜は盛りであった。 「行違ふ
舞子の顔やおぼろ月」という紅葉山人の句を引いて、新京極から三条の橋の上の夜のにぎ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ゆく。それから都踊りを見た。私は踊りに関しては門外漢だから論じられぬが、美わしき
舞子が、美わしく装うて、美わしき背景の前に、美わしく舞うたのはさすがに美わしかっ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
子が連続するのだ。それから芦辺踊りとか都踊りの囃子も大好きだった。ずらりと並んだ
舞子たちが、キラキラと光った鉦を揃えてたたくのだ、チャンチキチン、コンコン、とい....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
した。ただ今ではとくに好んで描いてみたいという特別な興味を有する画家は芸妓か京の
舞子達の中にそれらの美を求めなければなりませんでしょう。しかしながら毎日強そうな....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
招待した。大抵は同藩の出身者である。酒席のとりなしには新橋の名うての妓を選んで、
舞子も来ている。幾つも立てた燭台には真白な舶来の西洋蝋がともされる。その夜美形ら....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
未到に候
奈良県丹波市町 鈴木 享
では作者は読者に約する、明日にも新
舞子を発足して、京丸の別天地へ行ってみよう。そうして竹内式部をはじめ、この物語へ....
「美音会」より 著者:佐藤垢石
の「上り下り」のところの舞は人を神代の夢に誘ってゆき、思わず恍惚とさせる。それに
舞子は何れも十歳から十四、五歳くらいまでの少女なので可愛らしい。 楽長という人....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
知白君と叡山に遊び、叡山を下りてから、一足さき京都に来ていた知白君と一緒に一力に
舞子の舞を観て『風流懺法』を書いたのであったが、今度の旅行は奈良の法隆寺に遊ぶ積....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
人にも余って、その六日ばかりの間、時々出入り交代はあっても、ほとんど同じ顔の芸妓
舞子が、寝る、起きる、飲む、唄う。十一時ごろに芝居のはねるのを宵の口にして、あけ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
のは方丈の二階の一室の九尺二枚の大襖である。図は四条の河原の涼みであって、仲居と
舞子に囲繞かれつつ歓楽に興ずる一団を中心として幾多の遠近の涼み台の群れを模糊とし....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
子頭は、それがシシと呼ばるる事から本来鹿であることを忘れて、普通の獅子舞に用うる
舞子頭に転訛しつつ、しかもなお旧来の伝統を保存して、今に至って依然鹿角を附してい....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
大なるのみにて、一つとして美麗なるはなし。わが国の日光の勝、松島の勝、嵐山の勝、
舞子の勝のごときは、その国にありて絶えて見ざるところにして、実に風致に乏しき地勢....
「舞子より須磨へ」より 著者:小川未明
舞子の停車場に下りた時は夕暮方で、松の木に薄寒い風があった。誰も、下りたものがな....