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舟楫
「舟楫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舟楫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「比叡」より 著者:横光利一
越前の境に根本中堂を置くべきであったと考えた。もしそうするなら、京からは琵琶湖の
舟楫と陸路の便とを兼ね備えた上に、背後の敵の三井寺も眼中に入れる要はないのであっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
て置きたいという村民総代一同の訴えもきかれたであろう。この谷が山間の一|僻地で、
舟楫運輸の便があるでもなく、田野耕作の得があるでもなく、村々の大部分が高い米や塩....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
れるようになると、山内の樹木と五重塔《ごじゅうのとう》の聳《そび》ゆる麓を巡って
舟楫《しゅうしゅう》の便を与うるのみか、紅葉《こうよう》の頃は四条派《しじょうは....
「西航日録」より 著者:井上円了
なり、シャンハイその脳髄に当たるもののごとし。それ楊子江は世界無二の大河にして、
舟楫の通ずる所、本流にありて三千里余、本支を合すれば四千里なりという。これをわが....