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舟路
「舟路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
舟路の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
からずもその誓願を果すの機縁をめぐまれました。長浜から竹生島までは、僅かに三里の
舟路でございますが、目かいの見えぬわたくしと致しましては、多少の不安もございます....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
わが乗る船の行くにつれ 色も姿もおちかたの ふかき霞にとざされぬ われらの
舟路! われらの
舟路! それはこういう歌であったが、ここまでうたって来るとうた....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
かったから、プレンパレーに行くにはボートで湖を渡らなければならなかった。この短い
舟路のあいだに、私は、モン・ブランの頂で電光がじつに美しい形にひらめいているのを....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
説争論の際に事物の真理を求むるは、なお逆風に向かいて舟を行《や》るがごとし。その
舟路を右にし、またこれを左にし、浪に激し風に逆らい、数十百里の海を経過するも、そ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ペンハーゲンの灯台を認む。ときに煙月微茫、清風船に満ち、すこぶる幽趣あり。 やる
舟路マルモのあかり消えぬ間に、コペンハゲンの灯火を見る 烟月微茫檣影孤、風収嗹海....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
けた。そして、 「ここは措いて、早く行け」 と促しながら、つけ加えた。 「道は
舟路がいいぞ。海上ならまたたく間だろう。書中にもくわしく認めおいたが、そちの口か....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
ほんのわずか持たせて、歩いて来た。 「――背に、伊吹の嶮、北国東海の二道を扼し、
舟路一駆すれば、京は一瞬の間にある。――しかも、平和を愛して、自適するにも、絶佳....