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「航海術〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

航海術の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
手を借りることなしに、オランダ人の伝習を受け初めてからようやく五年にしかならない航海術で、とにもかくにも大洋を乗り切ろうという日本人の大胆さは、寛斎を驚かした。....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
治十二年の春にその処女航海を試みて大変な評判を取ったころである。なにしろ、大洋の航海術を伝習してからまだ二十年も出ないのに、自国人の手をもって船を造り、自国の航....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れに数の観念を与えようとします。 天文を見る時は、暗記的に、星座や緯度を教え、航海術に及ぶ時は、星を標準としての方位を教え込もうとするのを常とします。 茂太....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
ーと申します。 子供のときから、船に乗って外国へ行ってみたいと思っていたので、航海術や、数学や、医学などを勉強しました。外国語の勉強も、私は大へん得意でした。....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
だろう。じっさい、こういう航海は、ただ考える力と胆力にたよる、いちばんむずかしい航海術なのだ。しかし、海の上で経験をつんだ、きもったまの太い日本海員は、こういう....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
の大隠居はいつも在宅してくれるから、こういう時には都合がよい。 海舟は日本近代航海術の鼻祖、その壮年期は航海術が本職だから、海のことには通じている。しかし昇龍....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
のは杖術ならびに拳法、むしろシナ流のカラテであった。その他、馬術、水泳から短銃、航海術等に至るまで学びつつあったのである。島田は短銃の名手でもあった。 カラテ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
財産を減らしたくない家老のメガネにかなうのは尤も千万だ。若年ながらも、すでに造船航海術の英才。それ以下におちぶれることはなかろうし、おちぶれても嫁の実家の財産を....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
か。 いまや『最上』は、岩とたたかい、流とたたかい、死力をつくして、日本海軍の航海術の手並のほどを見せているのだ。 水煙は濛々《もうもう》と谷底に立ちこめ、....
咸臨丸その他」より 著者:服部之総
。 ともかく間違いのない事実として、汽船による北太平洋横断に試練時代に、やっと航海術を習ったばかりの日本人の手で、東から西への無寄港横断が実現されたのである。....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
とよろこびました。このノートは、武揚が、オランダへ学問をしにいったとき、勉強した航海術の講義をうつしたものでした。武揚は五稜郭にたてこもったときにも、これをだい....