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「航程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

航程の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
難船小僧」より 著者:夢野久作
ろか時化一つ喰わずに門司を抜けて神戸に着いた。それから船長一流の冒険だが六時間の航程を節約るために、鳴戸の瀬戸の渦巻を七千|噸の巨体で一気に突切って、御本尊のS....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
という怪物なのだ。アルゴン大将が、期待をかけるのも、無理はなかった。 「只今、全航程の三分の二を踏破せり。あと二時間にて、暁を迎える筈。艦隊の全将兵の士気|旺盛....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ットから莨を出して口に啣える。 フランケは言葉を続けて、 「なお、本艇が予定の航程を終了するまでには、相当の出産があることでしょう。三四十人、いや四五十人はあ....
火薬船」より 著者:海野十三
ンへ入るか、そのどっちかでしょうと思います。 「ふむ、どっちにしても、相当の長い航程だ。ノーマ号を見うしなっちゃ、おしまいだから、ひとつ石炭をどんどんたいて、や....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
誰もが、もう覚悟をきめました。この上は、艦長からの果断なる命令を待つばかりです。航程六千キロ。本国を後にして、勇敢にも×国の海に進入した第八潜水艦も、遂にここで....
どぶろく幻想」より 著者:豊島与志雄
峡の青函連絡船。いつでも誰でも乗られる。敗戦後の日本には思いがけない立派な船だ。航程約五時間余。食堂で思いきり食べ思いきり飲むんだ。それから船の甲板をぶらつく。....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
い国だという感じだった。前の晩おそく、雨の中をハリッジを出帆して、百五十マイルの航程を七時間、北海の波に揉まれて、それでもどうにか眠ることは眠ったのだが、まだ幾....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
たといい、また、覗いてすぐに姿を消したという船もあった。しかし本船は、この一夜で航程を終ろうとしていた。それが、西経一三三度二分、北緯五十二度六分、女王シャーロ....
沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
青錨汽船会社《ブルウ・アンカア・ライン》は尚三箇月間、責任の捜索船を置いて、延べ航程一万五千海里も附近一帯の海上を遊弋《ゆうよく》させてワラタ号の破片でもと探し....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
とバクスターは質問した。 「数百キロ? いや港までは、きんきん五十キロを出ない航程です」 「ではこの島は、大洋中の孤島ではないのですか」 「島の西方は大洋であ....
今日になるまで」より 著者:上村松園
とどめず絵三昧の境地に入れます。 人間の一代は、実に舟に乗って旅をするようで、航程には雨もあれば風もあります。その難関を突き抜けて行くうちに次第に強く生きる力....
天草の春」より 著者:長谷健
認識しか、持つていなかつた私である。ところが、三角《みすみ》港を出た船が、十分も航程を経ない中に、おびただしい島々のあるのに、私は先ず驚かされた。しかもその島々....
西航日録」より 著者:井上円了
は美術について語り合い、談話につかれて茶を飲み、また杯をあげるのだから。五千里の航程が遠いなどはいうまい。いまより十余日もすれば家郷に至るのだ。) 船中、最初....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
だそのほかには熱帯の樹の影を作る山があるのみである。) マニラ港よりここに至る航程、二千二百マイルなり。午時纜を解き、走ること三時間にして、海峡の約十丁くらい....