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航路
「航路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
航路の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
か》たった。東京湾を出抜けると、黒潮に乗って、金華山《きんかざん》沖あたりからは
航路を東北に向けて、まっしぐらに緯度を上《のぼ》って行くので、気温は二日《ふつか....
「或る女」より 著者:有島武郎
「本邦にて最も重要なる位置にある某汽船会社の所有船○○丸の事務長は、先ごろ米国
航路に勤務中、かつて木部孤※に嫁《か》してほどもなく姿を晦《くら》ましたる莫連《....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
こっている第二号機からロケット内の渋谷博士にインタービュウし、空前の探検譚と処女
航路の風景とを手にいれんがためであった。そしてその次には一刻も早く、同型のテレビ....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
「今日のところでは、毎日あぶれるかもしれない。もう三十マイル沖合いに出ると、主要
航路にぶつかるんだ。つまり、このへんだ。この主要
航路に待ってりゃ、かなり大きい汽....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は地中海から紅海へかけてかなり手広く航海を営んでいた。それには彼らの星学の知識が
航路を定める役に立った。ホーマーがオディセイのカリュプソ(Kalypso)の島か....
「海底大陸」より 著者:海野十三
協議を進行させていた。 「ああ、ありました。フランス汽船のルゾン号です」 と、
航路部長のロイド氏が、数字のたくさん書いてある書物の上をおさえながらいった。 「....
「恐竜島」より 著者:海野十三
ここん》を通じて流れるはるかな時間をわが短い生命にくらべて、涙することもあった。
航路は三日以後は熱帯《ねったい》に入り、それからのちはほとんど赤道にそうようにし....
「火星探険」より 著者:海野十三
予定だった。それには時速十万キロを出し、火星までの直線距離を五千五百万キロとして
航路の方はこれより曲って行くから結局三十日ぐらいかかることになっていたんだ」 「....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
。 望月大尉は、山岸中尉から貰った地図をひろげて、竜造寺兵曹長の飛んだとおりの
航路をなるべく飛ぶことにして、ここまでたどりついたのである。さて、この先には何者....
「火薬船」より 著者:海野十三
イゴン港にやってきてからのちに始まる。 サイゴンといえば、ちかごろは、わが欧州
航路の汽船でかならずよっていくという重要な貿易港であって、米、チーク材、棉花など....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ころだ。 そのシンガポールの港を出ると、それまでは東へ進むとはいえ、ひどく南下
航路をとっていたのが、ここで一転して、ぐーっと北に向く。 そこから、次の寄港地....
「取舵」より 著者:泉鏡花
今や時を得んずるにはあらざるかと、いと凄じき気色なりき。 元来|伏木直江津間の
航路の三分の一は、遙に能登半島の庇護によりて、辛くも内海を形成れども、泊以東は全....
「西航日録」より 著者:井上円了
た。わが国を後進より救い学問・文化の気運をさかんにしようと願い、ふたたび西方への
航路万里の途についたのであった。) 新橋発車 決意一朝辞帝京、学生千百送吾行....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
で、人々はこぞって快よさこのうえなしという。) 熱帯圏中路、火輪蹴。 (熱帯圏の
航路に、双輪の船は浪をけちらして走る。暮れなずむ空の雲の切れ間に、夕陽が朱よりも....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
寸前、香港で阪大佐太郎に救われたあの日。まるで鉛筆を立てて、その倒れぐあいで人生
航路を決めていたような私だったが、私と段ボールとをつなぐ見えない糸はいつもたぐら....