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般若寺
「般若寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
般若寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
格式を守って大手を振っているのである。若党、小姓、足軽、人足合せて二十人、奈良|
般若寺《はんにゃじ》口から坂道を登り木津から、笠置を経て、笠置街道を進む。六日の....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
は、明治中世の話であるが、維新前は我々に想像もつかぬほど安かったものだ。 奈良
般若寺の古牒によると、慶長七年三月十三日の買い入れで、厨事以下行米三石六斗の代価....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
的な姿勢をしめし出した。――三河の住人、足助次郎が、幕府方の荒尾兄弟を射て取り、
般若寺の本性坊が、寄せ手の頭上に、大石の雨を降らせて、天皇旗の下に、二度の凱歌を....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
批判の中に吹きさらされて行く方が仕事としては気がしまる。 前号での、平ノ重衡が
般若寺で斬られるまでの所は、二回分ぐらいな構想でいたものを一回に書いた。原稿も三....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
。古えの奈良坂は平城京から北へ越える所で、今の歌姫越に当たり、今の奈良坂は古えの
般若寺越で、『源平盛衰記』などの記するところでは、なおその通りになっているが、平....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
その施場は後の北山十八間戸の起原をなしたものだと言われている。北山十八間戸とは、
般若寺坂における癩病患者収容所で、旧幕時代までも継続し、その建物は今に遺っている....