舵を取る[語句情報] » 舵を取る

「舵を取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

舵を取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
すさまじさ。 君たちの船は悪鬼におい迫られたようにおびえながら、懸命に東北へと舵を取る。磁石のような陸地の吸引力からようよう自由になる事のできた船は、また揺れ....
去年」より 著者:伊藤左千夫
深く脳裏に彫りつけた。夫婦ふたりの手で七、八人の子どもをかかえ、僕が棹を取り妻が舵を取るという小さな舟で世渡りをするのだ。これで妻子が生命の大部分といった言葉の....
縮図」より 著者:徳田秋声
かって、お馴染のお客とも付かず離れずの呼吸でやらしたいから、後口々々と廻すように舵を取るんです。いいお客がつかないのも困るけれど、深くなるのも心配なんです。」 ....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
中に没してしまう。選挙団体、労働団体、職業団体などが、権力を握り、輿論が、指導の舵を取る。 かかる現代を、ル・ボンは「群集時代」と呼んだ。タルドやデュルケンを....