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船を漕ぐ
「船を漕ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船を漕ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
、その船の胴に動いている。が、あの鉄鎚の音を聞け。印半纏の威勢のいいのでなく、田
船を漕ぐお百姓らしい、もっさりとした布子のなりだけれども、船大工かも知れない、カ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
同然。 で、操の糸の切れたがごとく、手足を突張りながら、ぐたりと眠る……俗には
船を漕ぐとこそ言え、これは筏を流す体。 それに対して、そのまま松崎の分った袂は....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
は、干潟で貝を捕り、杉並木では木登りや、石投げをやった。 いつの間にか、彼は小
船を漕ぐことを覚えた。また近所の農家で馬にも乗せてもらった。従兄弟たちと一緒に、....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
麦をひけと言われれば麦をひき、米を搗けと言われれば米を搗き、船を漕げと言われれば
船を漕ぐ。仕事が余る時には、臨時に主人の家に寝泊りして、済んでしまえばすぐに出て....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
ぐみて彳み、海には屍の船が浮き、風は光の陰に隠れ、人は幽に挽歌を歌い。聞け! 小
船を漕ぐなる艫の音が、沈み沈んで海底の、人魚の洞へくぐり行く。海底には人魚の母が....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
だな」 喜「船頭は曲金へ馬鹿囃子の稽古に往っただアよ」 丈「それは困ったが、お前
船を漕ぐ事が出来るかえ」 喜「対岸へ往くぐらいは知ってるだが、一人で往くのも勿体....
「不思議な魚」より 著者:室生犀星
なければ切角の鰯も捕れなかったのだ。」 そう言って大漁を喜んで、岸の方へさして
船を漕ぐのでした。これで今年の冬がくらせると父親は安堵をしたのだった。 李一は....