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船上
「船上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
水戸のために海底より救い出され、気息奄々《きそくえんえん》たる身体をサンキス号の
船上に移したその翌朝のことで、当時サンキス号はアイスランド島のオルタ港へ急航の途....
「海底大陸」より 著者:海野十三
」 と、しゃべるのもおそいとばかり、無線技士のかたをついた。 技士は、やがて
船上を飛行する偵察機とれんらくをつけた。受話器から、司令ラスキン大尉の声が聞こえ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
に下山を皮切りに、九月には大峰山脈を縦走し大台ヶ原山に登った。十月には大山に登り
船上山へ廻ってみた。大正十五年七月中頃には岩間温泉へ下山、七月終りには中房温泉か....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
博士は、庶民階級がすきだと見えて、いつになく短気を出さず、淳々として丘へあがった
船上で、通俗講演を一くさりぶったのであった。 「ああそうそう。某国大使館というの....
「火薬船」より 著者:海野十三
ートは、だんだんとノーマ号からはなれていく。事務長は、舵をとりながら、ノーマ号の
船上に、脱走水夫竹見のすがたをもとめたが、どこにいるのか、さっぱり分らなかった。....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
大きく見えてきて、今はどうやら千五六百トンもある大きな船に見えてきた。 すると
船上に、今まで見えなかった人影が五つ六つ現われているのに気がついた。 「ああ、人....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
に、とつぜん山のような氷のかたまりがゆらぐのが見えた。とたんに、大音響とともに、
船上にいた乗組員たちは、いっせいに、ばたばたとたおれた。 警笛が、はげしく鳴っ....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
きあげるやら、その怪しい筏をひっぱりあげるやら、ひとしきり勇しい懸けごえにつれ、
船上は戦争のような有様だった。函を背負った筏は、船長の前に置かれた。 「これは一....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
き悪魔の翼は、ついに汽船ブルー・チャイナ号をつつんだ。 もしも非常に敏感な人が
船上にいたとしたら、その人は最初、相当おびただしい飛行機の爆音を耳にしたであろう....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
出して、赤い帆に暴風が吹き付けたらば、船はきっと覆ってしまったかも知れない程に、
船上の人間たちは、生のために戦う意志もなく、ただ全くぽかんとしていた。そのうちに....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
は近づくごとく、近づかざるごとく、そのうちに日はまったく暮れて海上暗くなり、わが
船上に一点の燈火輝くのみ、四方の物まったく見えずなりしかば、余は詮方なく、船中に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
察を、欧米各国の政治、宗教、風俗、教育の上に施さんと欲するものなり。 政教子、
船上にありて水天を望みて曰く、真理はなお水のごときか、味なきがごとくにして味あり....
「西航日録」より 著者:井上円了
洋の東端に出でて、アンダマン群島に沿ってベンガル湾に入る。その間、毎日快晴。涼風
船上を払い、暑気大いに減ずるを覚ゆ。ことに毎夕、明月中天に懸かり、四面雲影を見ず....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
来たるために、また冬寒を覚ゆ。 二十六日、曇晴。暁天、雲破れて日光を吐くあり。
船上より山影を望む。これ西豪の連山なり。風波大いに減ず。 海暗狂風捲、認得北涯山....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
。私はひとりの天地を楽しみ、これからどう踏み出せばいいか、香港から帰途の博多丸の
船上で誓った成功のスタートについて思いをめぐらした。とにかく一意直往|邁進すべき....