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船乗り
「船乗り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船乗りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
五日|前《まえ》、西国《さいこく》の海辺《うみべ》に上陸した、希臘《ギリシャ》の
船乗りに遇《あ》いました。その男は神ではありません。ただの人間に過ぎないのです。....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
二三 ダアク一座 僕は当時|回向院の境内にいろいろの見世物を見たものである。風
船乗り、大蛇、鬼の首、なんとか言う西洋人が非常に高い桿の上からとんぼを切って落ち....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
低い部分が海に隠れ最後に帆柱の先端が隠れることを知ったであろう。これらの事実から
船乗りやまた海岸の住民らが、海面は中高に盛り上っており、多分球形をしているであろ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
申しあげて置かねばならない。それはいかなるわけかと云えば、最近妾は偶然の機会から
船乗りだった亡父の残していった日記帳を発見し、その中に、実に何といったらいいか自....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ソンのいったように夢の国、じつは死の国に横づけになるかもしれないのだ。 「ああ、
船乗り稼業もこのへんでおしまいだ」 と、クーパー事務長は、見えぬ眼をまたたいた....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
回しようものなら、忽ち暗礁に乗り上げて、大渦の中へ巻き込まれてしまうというのだ。
船乗りには、かつぎ屋が多い。うそかまことかこのように大それた噂が、枝に葉をつけて....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
話をはじめだすと、きまって鯨の祟り――を持出す。そして話がそこまで来ると、殆んど
船乗りばかりのその座は、妙に白けて、皆ないやアな顔をして滅入り込むのが常だった。....
「河明り」より 著者:岡本かの子
い」と返事があって、紛れた客があらぬ方からひょっこり現れた。 ある一軒の料亭で
船乗りの宴会があった。少し酔って来るとみな料理が不味いと云い出した。苦笑した料理....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、帽子をだしてきた。それをぼさぼさ頭にのせたところを見ると、型はくずれているが、
船乗りの帽子だった。それから彼は、賽銭箱の中から破れ靴をだして足につっかけズボン....
「断層顔」より 著者:海野十三
ますが、あなたさまは前に船に乗っていらっしゃらなかったでしょうか。わしも永いこと
船乗りだったんですが、わしはあなたさまを何処かでお見受けしたように思いますがな…....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
あ。 何をして居た、旧来は。 と厳重な調子で開き直って来た。私は、ヴォルガ河で
船乗りの生活をして、其の間に字を読む事を覚えた事や、カザンで麺麭焼の弟子になって....
「火薬船」より 著者:海野十三
いだ。すこしでいいから、なんとか融通してやったらどうじゃ」 虎船長は、若い日の
船乗り生活の追憶からして、相身互いの説もちだした。 事務長は、だまっていると、....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
かあさんはそのむすめを見知っているのでした。そのむすめは真夏のころ帰って来るあの
船乗りの花よめとなるはずでしたが、その
船乗りが秋にならなければ帰れないという手紙....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
りでなく、以前の旅行のことなどが書いてあるのを参酌してみると、この手紙の書き手は
船乗りであって、その文字の綴り方や書き方をみると、彼はあまり教育のある人物とは思....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
係長へ云った。 「工手の古井が、殺されとる」 三 いったい
船乗りとか坑夫とかのように、ズバ抜けて荒っぽい仕事をしている人びとの気持の中には....