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船会社
「船会社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船会社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
が日本領事館だ。………このオペラ・グラスを使い給え。………その右にあるのは日清汽
船会社。」
僕は葉巻を銜《くわ》えたまま、舟ばたの外へ片手を下ろし、時々僕の指....
「或る女」より 著者:有島武郎
ですからこらえて見ますわ。その代わりあなた永田《ながた》さん……永田さん、ね、郵
船会社の支店長の……あすこに行って船の切符の事を相談して来ていただけないでしょう....
「或る女」より 著者:有島武郎
目に着いたので思わずそこを読んで見る葉子はあっと驚かされてしまった。
○某大汽
船会社船中の大怪事
事務長と婦人船客との道ならぬ恋――
船客は木部孤※の先妻
....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
壮平爺さんを外に送りだした。老人のイソイソとした姿が、町角に隠れてしまうと、私は
船会社と、東京から連れてきた身内の者とに電話を掛けた。それから外へ飛び出した。そ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
イーン・メリー号の船客となった親や子供や親類や上官や友人などの身の上を案じて、汽
船会社のまえは群衆で黒山のようになった。 高声器が鳴った。 「クイーン・メリー....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
生であることが判って来た。 深谷邸の主人と云うのは、なんでも十年ほど前まで某商
船会社で、欧洲航路の優秀船の船長を勤めていたと云い、相当な蓄財もあるらしく退職後....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
土地の人たちが云うのに励まされて、七時頃から二人は自動車に乗って出た。 箱根遊
船会社が拓いたという専用道路をのぼって行くと、一路平坦、殊に先刻から懸念していた....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
の傍に、別な部屋へいくらしい扉があって、閉っていた。その扉のうえには、どこかの汽
船会社のカレンダーが「九月」の面をこっちに見せて、下っていた。 光枝の腰を掛け....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
木製の寝台を浮べて一杯となり、上る船も下る船も、完全に航路を遮断されてしまって、
船会社や船長は、かんかんになって怒ったが、どうすることも出来ない。しかし乗客たち....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
ら海へ出るのはお止しなさいと言うのだ。 盂蘭盆がなんだ、盂蘭盆の晩でも、大阪商
船会社の船は出たり這入ったりしているじゃあないかと、僕は腹のなかで笑いながら、そ....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
ずつを納めることにして、遂に英国の国旗のもとに置いたのである。これだけのことは郵
船会社の案内記にも書いてあるので、僕はその受け売りをして聞かせると、早瀬君はうな....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
在留日本人の某々らに送られて心淋しくも露都を出発し、伯林を迂廻して倫敦に着し、郵
船会社の加茂丸に便乗したのが四月九日であって、末永支配人に船まで送られて、包むに....
「西航日録」より 著者:井上円了
産会社支店を訪い、馬場氏に面し、日新館にて河合、甲賀両氏と手を分かち、印度支那汽
船会社の便船瑞生号(Suisang)に転乗し、午後五時、ペナン(Penang)に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
明治四十四年四月一日、曇晴。午前八時、多数の知友に送られて新橋を発車し、十時、郵
船会社日光丸に入乗し、正午、横浜を出港す。本船のトン数は五千五百四十七トンにして....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
とおり開けないで二十日余の日が経ちました。と、船はシンガポールに着き、そこから郵
船会社の欧洲航路の船に乗り換えた勝田さんが、香港へ着く前夜、遺書も残さず、謎の投....