船倉[語句情報] » 船倉

「船倉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

船倉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。それをとびとびに一里半ゆくと、宇治山田の町が灯に明るいのであります。 小林の船倉《ふなぐら》から東の方へ突き出した洲崎《すさき》には材木場の大きな建物が見え....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れども俺らはそこんところをひょいひょいと飛び抜けて、与兵衛さんの家の裏口へ行って船倉《ふなぐら》の方へ廻って、それから歌をうたってみたんだよ、もし君ちゃんにその....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
以来 いつも日本の青年が、銃をもたされ 引き裂かれた愛の涙を酒と一緒に枕にこぼし船倉に積みこまれ死ににいった広島の港町、 どぶのにおいのたちこめる ごみごみ露路....
」より 著者:寺田寅彦
、四百トンくらいの汽船に寿司詰になっての神戸までの航海も暑い旅であった。荷物用の船倉に蓆を敷いた上に寿司を並べたように寝かされたのである。英語の先生のHというの....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
。是から勘定を済ませ、両人連立って此処を出て、大橋の袂で別れまして、早川藤助はお船倉の方へまいり、八右衞門は大橋を渡って彼是廿間ばかり参りますと、バラ/\/\/....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
下棚の艫の間は牢格子《ろうごうし》のついた四間四方の船牢になり、表の間と胴の間は船倉で島々へおくる米、味噌、雑貨などを積みこむ。 漁師たちは手わけをして、ひと....
向嶋」より 著者:永井荷風
町』と題する拙稾《せっこう》に明治三十年の頃には両国橋の下流|本所《ほんじょ》御船倉《おふなぐら》の岸に浮洲《うきす》があって蘆荻のなお繁茂していたことを述べた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
小屋にすぎぬが、棟数は何十戸かわからない。また、構内の掘割には、荷揚げ場もあり、船倉もあった。 「なるほど、盛んなもの」 俊基は、彼と共に一ト棟の縁に腰かけた....