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船側
「船側〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船側の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
かう。江上に画船(船の周囲をえがきたるもの)の、幾百の清人をのせて上下するあり。
船側に小汽船を連結してこれを動かす。その数三百艘ありという。一奇観なり。船中より....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ていたが、その光の中に、突然|海豚の群のようにきらきら光る銀色の魚雷が群をなして
船側目がけてとびこんだ――と思ったら、次の瞬間、天地も裂けとぶような大爆発が船内....
「海底大陸」より 著者:海野十三
った。 だが、クイーン・メリー号の、なんと変りはてた姿よ。 ほばしらは折れ、
船側はくぼみ、通風筒はみにくくまがり、見るもむざんな姿であった。 船体を三色に....
「恐竜島」より 著者:海野十三
た。 「コロンブス時代の船だろ」 「アメリカ大陸発見以前の遺物《いぶつ》だ」 「
船側《せんそく》はもう苔《こけ》むしている。船底はおそらくかきのいい住家になって....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
。では、さらばさらば」 と、金博士は事務長に挨拶すると、舷をまたいで、傾斜した
船側の上を滑り台のように滑って、どさりと百花咲き乱れる花壇の真中に、トランク諸共....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
ちらに気づかないらしい。益々近づくその船を見れば、黒い煙突には○のマークが躍り、
船側には黒くまぎれもない釧路丸の三文字が、鮮かにも飛沫に濡れているのだった。 ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
う。その羽は黒く紫に、その嘴は黄色く、よく横向に尻尾をあげあげ辷った。 それに
船側に添って乱れて駛りのぼる青い腹の、まるで白竜のような新鮮な波の渦巻と潮※とを....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
立派な船が海原で船底に孔をあけて沈められたか、どれだけの勇敢な人々が眼隠しされて
船側の板を歩かせられて海に落ちたか、どれだけの大砲の弾丸が撃たれたか、どれだけの....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
ると、そのまま正月になるのであった。従って、船体は化粧をしなければならなかった。
船側は、すでに塗られた。次はマストが、塗られねばならない。 マストのシャボンふ....
「上海された男」より 著者:牧逸馬
を為吉が流暢に話し得るのがこの場合何よりの助けだった。 「ぶらんてんか、手前は」
船側《サイド》の上から一等運転士《チイフ・メイト》が訊いた。 「ノウ、甲板の二等....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ア巨船《アルク》に乗って洪水を免るるを、何がな災を好む天魔、錐《きり》を創製して
船側を穿ち水浸りとなる、船中の輩急いで汲み出せども及ばず、上帝これを救わんとて、....