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船子
「船子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
門で小紋の紋付を着て紫繻子の腹合せの帯を締めて居る、好《い》い女だが菰《こも》を
船子《ふなこ》が掛けてやった」 △「行って見ろ/\」 金兵衞も清左衞門も之を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
でいた。川尻《かわじり》が近づいたと聞いた時に船中の人ははじめてほっとした。例の
船子《かこ》は「唐泊《からどまり》より川尻押すほどは」と唄《うた》っていた。荒々....
「取舵」より 著者:泉鏡花
、甲板の上に躍れり。拍手は夥しく、観音丸万歳! 船長万歳! 乗合万歳! 八人の
船子を備えたる艀は直ちに漕寄せたり。乗客は前後を争いて飛移れり。学生とその友とは....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ちばん》清蔵《せいぞう》、楫取|弥之助《やのすけ》、ほかに助松《すけまつ》以下|
船子《ふなこ》、水夫《かこ》が六人。ところで、その二十三人は、ただのひとりも船に....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
はない、清国の津々浦々から上って来る和船帆前船の品川前から大川口へ碇泊して船頭|
船子をお客にしている船乗りの旅宿で、座敷の真中に赤毛布を敷いて、欅の岩畳な角火鉢....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の晩に、お月様が三体になって出現なされ、中央の一つは天に留まり、左右の二つは船と
船子とになって、その弟を載せて白浜という海辺に着いた。そうしておれは二十三夜の月....