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船客
「船客〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船客の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
政客や某私立政治学校の生徒が一斉《いっせい》に万歳を繰り返した。デッキの上の外国
船客は物珍しさにいち早く、葉子がよりかかっている手欄《てすり》のほうに押し寄せて....
「或る女」より 著者:有島武郎
る葉子はあっと驚かされてしまった。
○某大汽船会社船中の大怪事
事務長と婦人
船客との道ならぬ恋――
船客は木部孤※の先妻
こういう大業《おおぎょう》な標....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
た。口もあいてみせた。 このきき目は大したものであった。巨船の甲板では乗組員や
船客が、あわてて走りまわるのが潜望鏡を通して見えた。ライフボートは用意され、
船客....
「地中魔」より 著者:海野十三
た。 「無線で命令したことは御承知でしょうな」と捜査課長は鋭くいった。 「はい。
船客は一人も降りていません」 その言葉を課長は聞咎めた。 「
船客だけじゃない、....
「海底大陸」より 著者:海野十三
豪などもあった。 「ハイ、すぐまいります」 三千夫はにこやかにあいさつをして、
船客たちの間をかけぬけていった。船長はどこの組にはいってゲームをしていられるのか....
「恐竜島」より 著者:海野十三
風に流されていくか、まずそのことについて御注目をねがいたい。 モンパパ号の
船客 玉太郎が
船客として乗っていたその汽船は、フランスに籍のあるモンパパ号とい....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
る。 「うわーっ、腹がへった。食堂のボーイは、なにをしているんだろうな」 「三等
船客だと思って、いつも、一番あとにまわすのだ。けしからん」 房枝の気持は、とつ....
「沈没男」より 著者:海野十三
ったので、船室のないのを承知のうえで、無理やりに頼みこんで、ようやく同船の特三等
船客となることができた。 只今は、朝食を終ったばかりであるが、船は今、ドーヴァ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
まをすべてみてしっていた。 「やあ大木さん。あなた、あまりさわがないでください。
船客たちのなかには、気のよわい方もいますからね」 大木さんというのは、この老紳....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
扉も壊れたり、または開いていて、室内はたとえようもなく乱れている。 「一体ここの
船客たちは、どうしたんだろうね」 「幽霊に喰い殺されちまったんですよ」 「そうか....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
えるのが、当っているだろう。 汽船ブルー・チャイナ号は、四千人にちかい乗組員と
船客もろとも、電光の閃きのようなほんの一瞬時にして、影も形もなくなった。 それ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ークより汽船に乗じ、まさに英国ロンドンに至らんとす。その船、美にして大なり。上等
船客四百余名、その十分の九は、アメリカ人のフランス、スイスの間に遊ぶものなりとい....
「西航日録」より 著者:井上円了
報あれども、帰船後にして相会するを得ず。二十九日暁天解纜、西南に向かいて進行す。
船客みな夏装をなし、食時扇風を用う。 三十日(日曜)午後、驟雨一過。その翌日は....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
東に向かいて進行するに、東北風に送られて少しく揺動す。しかれども、マニラ行の一等
船客多数に入乗せるをもって、船中盛況を現す。 十五日、晴れ。暁来、暑気大いに加....
「妖影」より 著者:大倉燁子
は遠くの方で聞いたように思った。 それきり何も分らなくなった。 船が着いて、
船客は一人残らず上陸してしまったのに、まだ私が姿を見せない。部屋には鍵がかかって....