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「船弁慶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

船弁慶の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
さんは何とも云わずに老人の説明を謹聴している。老人は得意に弁ずる。 「そら謡曲の船弁慶《ふなべんけい》にもあるだろう。――かように候《そうろう》ものは、西塔《さ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
はじめたのです。 おなじような理窟ですけれども、これが謡の稽古でもして、熊坂や船弁慶を唸るのならば格別の不思議もないのですが、清元の稽古本にむかっておかる勘平....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
長唄が畢ってから、主客打交っての能があって、女芸人らは陪観を許された。津軽侯は「船弁慶」を舞った。勝久を細川家に介致した勝秀は、今は亡人である。 津軽家へは細....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
)箙(二十三)湯谷ツレ(二十四)景清ツレ――但これは稽古だけで能は中止(二十五)船弁慶ツレ、及、海人子方同時(二十六)田村(二十七)土蜘――但し稽古だけにて能は....
銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
その時がはじめてであったらしい。どんな芝居であったかほとんど記憶がないが、ただ「船弁慶」で知盛の幽霊が登場し、それがきらきらする薙刀を持って、くるくる回りながら....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
って来て、いよいよいけなくなってここでぶッくらけえったんじゃありませんかしらん。船弁慶の知盛《とももり》の霊でもあるめえし、抜身を持った幽霊なんてえのは、当今、....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
東京の小芝居――本郷の春木座――入場料六銭――木戸前の混雑――家内第一の劇通 「船弁慶」と「夢物語」 団十郎の知盛――渡辺崋山と高野長英――多摩川大洪水――狼と....