船渡し[語句情報] »
船渡し
「船渡し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船渡しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ば奥州寄りの岸のほとりに一人の座頭が立っていた。坂東太郎という利根の大河もここは
船渡しで、江戸時代には房川の渡しと呼んでいた。奥州街道と日光街道との要所であるか....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
魯林業株式会社直営現場となっていた。が、それは表面上のことで、内実は伐り出しから
船渡しまでがいくらと、親分の請負だ。信吉のような平人夫は日給二円。一人前の仲仕が....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
立つ砂埃は用捨なく、乗客を襲うので、これには随分閉口した。川口は幕府の時と違って
船渡しの手当も充分であるし、また冬の季節でもあったから、別に川止めにも出会わず無....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
を洩らしていた。 やがて、ボウーという法螺の音が聞こえる。 矢走へ通う松本の
船渡しから、一番船のでる知らせである。 (江戸へお帰り、江戸へお帰り、お綱さん、....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ろに、いにしえの郷土を語り、当時、ここは黒川と鶴沼川とが交錯して、奥州街道第一の
船渡し場の難所だったということなどをいうらしいが、時々、平安朝末期と、戦国時代の....