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船饅頭
「船饅頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
船饅頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、ぎゃあと鳴け。頭から、小便ぐれえ引っかけてやらあ」
「何っ」
「何は、難波の
船饅頭」
庄吉は、ぺろりと舌を出して、眼を剥いた。小太郎は、憤怒に逆上した。
....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
様、御冗談ばかり、あの米饅頭は、おほほほほ。物が違いますよ」 「ははは。羽田なら
船饅頭だッけなア」 二 そこへ中間の市助が目笊の上に芦の青葉を載....
「昆虫図」より 著者:久生十蘭
したのかとたずねると、病気で郷里《くに》へ帰っているのだといって、細君の郷里の、
船饅頭という船頭相手の売笑婦の生活を、卑しい口調で話しだした。 十日ほどののち....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
しく、 「近頃、岡場所のお取締りがきびしいため、大阪の川筋に苫舟をうかべ、江戸の
船饅頭やお千代舟などにならった密売女が、おびただしい殖え方をいたしおる。それゆえ....