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艦上
「艦上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艦上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
快速力と爆撃力とに優れたカーチスの攻撃機隊の六隊四十二機に命令して、那智、羽黒の
艦上に襲いかからしめた。 これを見て取った我が竜城に属する三六式戦闘機隊は、二....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
いた。ラウペパは、ほんの暫くの間、独艦に乗って何処かへ連去られねばならぬ。但し、
艦上に於ては前王として出来る限り厚遇すると、独逸艦長が保証していることを、マター....
「沈没男」より 著者:海野十三
はない。 シュペー号では、ラングスドルフ艦長以下が、余を親切に扱ってくれる。本
艦上には、シュペー号に撃沈された英国船九隻の船長その他の幹部乗組員が収容されてい....
「怪塔王」より 著者:海野十三
よあれよと、ロケットの出すガスの尾を見まもるばかりでしたが、この時勇ましい爆音が
艦上に聞えると思う間もなく、二台の艦載機が、カタパルトの力でさっと空中にとびだし....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
恐らく潜水艦の砲力が及ばない遠方から、はるかに優勢な駆逐艦の十サンチ砲弾が、潜水
艦上に雪合戦のように抛げかけられることでしょう。そうなれば一溜りもありません。 ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
軍の第一、第二航空戦隊なんだ。赤城と鳳翔が第一で、加賀と竜驤が第二。これが海軍の
艦上機を、数はちょっといえないが、相当沢山積んで、黄海や東シナ海へ敵を迎え撃つ。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
であった。 前艦橋に艦長が出てこられた。 いよいよ出港だ。 嚠喨たる喇叭が
艦上にひびきわたった。 桁には、するすると信号旗があがった。 「出港用意!」 ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
上ニ於テ、高度約二千|米ヲ保チ、南東ニ飛行中ノ敵超重爆撃機四機ヲ発見セリ、直チニ
艦上機ヲ以テ急追攻撃セシメタルモ、天暗ク敵影ヲ逸スルオソレアリ」 これで敵機の....
「年譜」より 著者:宮本百合子
した。ポツダム宣言は受諾された。急速な武装解除が行われた。九月〔二〕日にミズリー
艦上で降伏文書調印が行われた。 十月四日、連合軍総司令部の指令によって、治安維持....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
カナダ、ニュージランドなどの代表が調印したそうです。日本人記者二名が陪観し、その
艦上にペルリが下田へ来たときたてていた星条旗と真珠湾に翻っていた旗とを二つ貼って....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
至る所の港から私に絵葉書をよこした。小さな拙い字で一杯通信文を書いて。それは
艦上で信仰のために迫害されているということ、しかし幾ら迫害されても、主を信ずるこ....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
燥な報告ではない。作家としての独歩の面目は、到るところに発揮されて、当時の海戦と
艦上生活の有様をヴィヴィットに伝え得るものがある。軍艦の水兵たちや、戦地に行った....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
別舞踏会〉きょうのワルツの番組がガリ版で刷ってある。たいした早業だ。――(於……
艦上。昭和二十年八月二十九日)。―― 第一部 1 花のワルツ(〈フ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
すごいですね。たった二秒か三秒で勝負が、ついてしまったんだからなあ。」 『富士』
艦上では清少年が、われとわが武器の強さにおどろいている。 「うん、ロケットの速力....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
た波飛沫を上げ上げ、半弧をえがいて、ぽつぽつぽつと引き返してゆく。 「万歳。」と
艦上から誰やらが麦稈帽を振る。艀からは、タオルをかぶるもの、マントの頭巾に眼ばか....