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艦尾
「艦尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艦尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
を急がしく水兵が行ったり来たりし出した。そして、それから三十分程して動き出した。
艦尾の旗がハタハタと風にはためく音が聞えた。蟹工船では、船長の発声で、「万歳」を....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
上る者、機関室に下る者、水雷室に行く者、治療室に入る者、右舷に行き、左舷に行き、
艦尾に行き、艦橋に上り、縦横に動ける局部の作用たちまち成るを告げて、戦闘の準備は....
「地球要塞」より 著者:海野十三
っている。恐怖と狼狽《ろうばい》のあまり、海中へとびこむ水兵もいる。そのうちに、
艦尾できらりと光ったものがある。それは推進機であった。推進機は、空中で空まわりを....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
意!」 伝令は号笛をふきながら、各甲板や艦内へふれている。 艦首へ急ぐもの、
艦尾へ走るもの。やがて、飛行島へつないでいた太い舫索が解かれた。 機関は先ほど....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
諸君、われ等のまちにまった潜水艦『富士』が、とうとうその姿を戦場へあらわした。
艦尾からロケットの白い火をはいて、東の海へまっしぐらに急行する。 空中速力は二....
「三国志」より 著者:吉川英治
曹操はふと耳にとめて、 「誰だ、歌っているのは」とかたわらの程※にたずねた。 「
艦尾に番している哨兵です。丞相が詩人でいらっしゃるので、おのずから部下の端にいた....