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艦橋
「艦橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艦橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
カタパルトの上には、攻撃機が、今にも飛び出しそうな姿勢で、海面を睨んでいた。
艦橋の上に、器用に足を踏まえている信号兵は、目にも止まらぬ速さで、手旗を振ってい....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ておいてくれたまえ」 「ハア、かしこまりました」―― 今スミス警部は、駆逐艦の
艦橋から暗い海面をじっと見やりながら、総監から餞別にもらったこの言葉を、いくども....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
航海中当直の夜など、まっ黒き空に金剛石をまき散らしたるような南天を仰ぎて、ひとり
艦橋の上に立つ時は、何とも言い難き感が起こりて、浪さんの姿が目さきにちらちらいた....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
けた坊主が十字架もって出て来るんだ。反乱が起って坊主は勇敢な水兵に追いこくられ、
艦橋《ブリッジ》からころげおちるところがある。エイゼンシュテインのことだから、ほ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
1が点いた。そのころ吸音器から、ぼそぼそと、人の話ごえが聞えてきた。 「一番艦の
艦橋《かんきょう》のこえを採《と》れ!」 私は、号令をかけた。 オルガ姫は、....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
は、ああいう世界一のものに対して、最も愛好力が強い」 と、ルーズベルト大統領は
艦橋から身体をのりださんばかりである。 「さあ、どうか御遠慮なく、あのホノルル号....
「沈没男」より 著者:海野十三
があったらしい。甲板上を走る水兵の眼の中にも、何かあったらしい事が、よく見える。
艦橋には、艦長以下|幕僚たちが全部集って、しきりに双眼鏡で覗いている。また英国船....
「火薬船」より 著者:海野十三
尾に“平靖号”の三字をみとむ……」 と、見張兵は、望遠鏡片手に、大声でどなる。
艦橋には、艦長の姿があらわれた。そしてこれも双眼鏡をぴたりと両眼につけ、蒼茫とく....
「怪塔王」より 著者:海野十三
かいう話です」 「なに塔だって。その塔とはどこにある塔か」 「さあそれがどうも、
艦橋からすぐ前に見えていた塔であるように思われるのです」 2 「ああ、....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ったのに……」 潜水艦は、やがてケレンコたちのすぐそばへきて、とまった。すると
艦橋から、大きな声がした。水中超音波の電話で、艦内からよびかけているのだ。 「司....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ようなものが見える。まだまだ飛行島は、はるか二十キロの彼方だ。 士官候補生は、
艦橋に鈴なりとなって、双眼鏡を眼にあてている。 「あれが飛行島か。なるほど奇怪な....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
髯をカールしたトランプのキングのような背の高い士官が、腕組みをしながらのんびりと
艦橋を歩きまわっている。艫《とも》の甲板では、白いボンネットに白い油屋さんをかけ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
た快男児である。 「張学良の奴、生意気な真似《まね》をしやがるなッ。」 少佐は
艦橋《ブリッジ》に立って、赤く塗ったカーチス戦闘機をグッと睨《にら》みつけた。し....