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艦載機
「艦載機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艦載機の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「庭」より 著者:太宰治
くれた。私のお膳《ぜん》には、お酒もついた。 しかし、この本州の北端の町にも、
艦載機《かんさいき》が飛んで来て、さかんに爆弾を落して行く。私は生家に着いた翌《....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
っくり眠れた。しかし三日は名古屋方面に九十数機の来襲あり、また四日は台湾、沖縄へ
艦載機延べ五百機来襲。 ◯サイパンを爆砕したというのに、敵機はその直後にとび立っ....
「十五年間」より 著者:太宰治
が、もう書かない。とにかく、そんな思いをして故郷にたどりついてみると、故郷はまた
艦載機の爆撃で大騒動の最中であった。 けれども、もう死んだって、故郷で死ぬのだ....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
しまった。 「……備前《びぜん》岡山、備後灘《びんごなだ》、松山上空」とラジオは
艦載機来襲を刻々と告げている。正三の身支度《みじたく》が出来た頃、高射砲が唸《う....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
れはたいへん。おい急ぎ引揚げろ。して、金博士、君は」 「わしのことは心配するな。
艦載機にのって引揚げる。すっかり自動式のこのホノルル号に、水兵一人乗っていないか....
「怪塔王」より 著者:海野十三
を見まもるばかりでしたが、この時勇ましい爆音が艦上に聞えると思う間もなく、二台の
艦載機が、カタパルトの力でさっと空中にとびだしました。これは怪塔ロケットを追跡し....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
わが頭上に落ちてくるものと覚悟しなければならない。 そのとき艦長は叫んだ。 「
艦載機一号、出動用意!」 突如発せられた命令を、伝令兵は伝声管によって、艦内へ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
のかね」 「ハイ、敵機が見えるたびに、海にとびこんで隠れていました」 その日は
艦載機が、しきりにバクゲキをくりかえしていた。空襲警報が間断なく発令されていたの....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
馬鹿な宣言《マニフェスト》をしたもんだと弱っていると、サイレンが鳴って頭の真上へ
艦載機がのしかかってきた。ママが防空壕へ入ったらさっそく冷蔵庫を爆撃してやろうと....
「樹氷」より 著者:三好十郎
間にも爆音は近づいて来て、空を蔽うような激しさになる) 警防団員の声 (近くで)
艦載機がやって来たぞう!
艦載機だ! 待避! 待避!
艦載機だあ!(バタバタバタ....
「イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
てった 鼠の背中に 蚊《か》とんぼが乗ってった 乗ってった 蚊とんぼの頭の上を
艦載機が飛んでった 飛んでった このイグアノドンの唄を作ったのは、下の男の子....