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「艫綱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

艫綱の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
た男たちが、右往左往に走りまわるそのあたりを目がけて、君の兄上が手慣れたさばきと艫綱を投げると、それがすぐ幾十人もの男女の手で引っぱられる。船はしきりと上下する....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
りはじめた。軽く吹き始めた潮風が、私達の頬を快く撫で廻す。下男の早川は、ヨットの艫綱を岩の間の杭に縛りつけたり、船小屋からシートを取り出してヨットの船体へ打掛け....
丹下左膳」より 著者:林不忘
へとんで、追いすごして石垣から落ちる二、三人の水煙りのなかで、栄三郎がプッツリと艫綱《ともづな》を切って放すと、岸にののしる左膳らの声をあとに、満々たる潮に乗っ....