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良く
「良く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に財政困難に陥って維持がむずかしくなった。幸いにデビーが教授になったので、評判が
良くなり、この後十年間は上流社会の人達がデビーの講義を聞くために、ここに雲集した....
「路上」より 著者:芥川竜之介
、またさっきの不快な感じが、力強く蘇生《よみがえ》って来るのを意識した。
「皆仲
良くしているわね。」
初子は家畜《かちく》を見るような眼つきをしながら、隣に立....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
上に坐って統一状態に入って見ますと、果して湖水の中は肌の色の黒っぽい、あまり品の
良くない竜神さんでぎっしり填っていました。角のあるもの、無いもの、大きなもの、小....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
るのは、概してお粗末で、精妙優雅の要素に欠けている。何れにしても、極端に走るのが
良くない。断食の為めに消耗し切っている肉体も、少しも使いよいとは言われないと同時....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
(人間)は次第次第に改善されていくのである。進化論によるとただ最も力強くかつ最も
良く環境に適応するもののみが生存競争に堪え、従って絶えずますます生存に適する物が....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
と書いて、最後に『本表は一時米国へも来たが、昨今は全く品切になってその代りに甚だ
良くないスチルリング氏表が売られている。この論文は石原表における興味と、その功績....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
てやったのではありません。やむを得ずやったのです。ところがそれが時代の性格に最も
良く合っていたのです。革命の時代は大体そういうものだと思われます。 古くからの....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
フリードリヒ大王並びにナポレオンに関する軍事研究の資料は、日本では私の手許に最も
良く集まっている結果となった。私は先輩、友人の御好意に対し必ず研究を続ける決心で....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に、そんな縁の――万々一あるまいが――結ばる事が、事実としてありかねない。予感が
良くない。胸が騒ぐ。……糸ちゃん、すぐにもお伽堂とかへ行って。」 「そいつは、そ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
見たんだな。」 「ああ、しかも首席よ。出来るんだね。そうして見た処、優美で、品が
良くって、愛嬌がある。沢山ない、滅多にないんだ。高級三百顔色なし。照陽殿裏第一人....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
む。南無三悪い奴と婆さんは察したから、 「何にせい、夜分|出歩行くのは、若い人に
良くないてや、留守の気を着けるのが面倒なではないけれども、大概なら止にさっしゃる....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
きの扉へかける、と厳重に出来たの、何の。大巌の一枚戸のような奴がまた恐しく辷りが
良くって、発奮みかかって、がらん、からから山鳴り震動、カーンと谺を返すんです。ぎ....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
と小宮山は且つ慰め、且つ諭したのでありまする、そう致しますと、その物語の調子も
良く、取った譬も腑に落ちましたものと、見えて、 「さようでございますかね。」 ....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
僕はさすがに方角を見てもらう気も起こらなかったが、こういう不運な年にはまたどんな
良くないことがこようもしれぬという恐怖心はひそかに禁じ得なかった。 ....
「守の家」より 著者:伊藤左千夫
たらしかった。 其後自分は両親の寝話に「児供の余り大きくなるまで守りを置くのは
良くない事だ」などと話してるのを聞いたように覚えてる。姉は頻《しき》りに自分にお....