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良し
「良し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
色になった白木綿《しろもめん》の小旗を持っているのだが、その小旗には「日本服を改
良しましょう。すぐしましょう」と少しも気取らない、しかもかなり上品な書体で黒く書....
「富士」より 著者:岡本かの子
の渋滞もなく夫妻共に呼吸は合っている。それでいて何となく夫妻の間に味がない、お人
良しでしかも根がしっかり者の良人の岳神が少しにやにやしながら、 「働けそうな女な....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
いてダンバーの戦場に臨《のぞ》んだときと同じことであります。この社会、この国を改
良しよう、この世界の敵なる悪魔を平《たい》らげようとの目的をもって戦争をするので....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
みをした後に、ヘルムホルツ(Helmholtz)が現われてこのマイヤーの考えを改
良した。ヘルムホルツの考えでは、太陽の各部は次第にその中心に向かって落下するので....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
や、金魚はよろしい。ぜひやらせなさい。並の金魚はたいしたこともありますまいが、改
良してどしどし新種を作れば、いくらでも価格は飛躍します。それに近頃では外国人がだ....
「食魔」より 著者:岡本かの子
肥えかかっていた。七つ八つの泡によって鍋底から浮上り漂う銀杏形の片れの中で、ほど
良しと思うものを彼は箸で選み上げた。手塩皿の溜醤油に片れの一角を浸し熱さを吹いて....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
とその部下が、計器をにらみながら、ひじょうに正確にあげているのだ。そのやりかたの
良し悪しによって、この宇宙艇隊の乗組員の健康を良くも悪くもし、また原動力の能率を....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
てみても、すぐわかるけれど、土というものは、案外かたいものだよ」 と、一郎の仲
良しの松木亮二《まつきりょうじ》が、いったことである。 「そんなに、かんたんに、....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ぶロケット機などでは、とてもスピードが遅すぎて、役に立たないぞ。まず飛行機から改
良してかからにゃ駄目だ。十八歳の少年兵のとき、飛行機に乗って火星まで行って、そこ....
「火薬船」より 著者:海野十三
。 どうも、さっきから、竹見のそぶりという奴が、一向腑におちない。あれほどの仲
良しの竹見から、ナイフを、なげつけられようなどとはまったく想像もしなかったのであ....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
のばして、葉巻を一本口へ抛りこんだ。そして思わず独白した。 「外科が進歩するのも
良し悪しだ。バラバラ屍体も二、三十分のうちに、元のピンピンした身体に縫いあげられ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
|也。 「乱杭、歯くそ隠の鉄漿をつけて、どうだい、その状で、全国の女子の服装を改
良しようの、音楽を古代に回すの、美術をどうのと、鼻の尖で議論をして、舌で世間を嘗....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
や、優しい歯並らびが露れて本当に可愛いい少女の容貌になる。 此の母娘は評判の仲
良しで近所の人達は彼女等が姉妹か親友のようだと言う程、何事をも共同でやっていた。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
インドの風を模取したるやを疑わしむるものなり。しかれども、ヤソ新教はローマ宗を改
良したるものなれば、仏教と大いに異なるところあり。その改良は真宗の改良に比すれば....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
シュレージエンはあたかも満州事変前の日本に対する満蒙の如きものであった。あたかも
良し同年十月二十日ドイツ皇帝カール六世が死去したので、これに乗じ些細の口実を以て....