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良品
「良品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ては稀ともいいたい、その石の青色に気を奪われていた。小石ならともかくこうした大型
良品にあって、美麗な瑠璃色を呈すとは、じつに珍しい。ブラジル産にはけっしてないこ....
「新しい婦人の職場と任務」より 著者:宮本百合子
の成績を、農村の子女によってあげている。智能と資本とを縦横に駆使して、イギリスの
良品高価に対する
良品廉価生産・高賃銀低コストを目ざす科学主義工業という呼び名が、....
「みのりを豊かに」より 著者:宮本百合子
も、それにつづく頃ではなかったろうか。 短波を禁止していた日本当局は、誰かが優
良品を輸入するとすぐ、短波受信に必要な機械の部分品をすっかりそれから剥ぎとって来....
「白い壁」より 著者:本庄陸男
した。えらい心理学者や教育学者たちが規準にした「この社会」と、そこから不合格の不
良品として選びわけられ、今は彼に預けられた、低能な子供たちの住む「この社会」とは....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
成される場所によって品位の差がある。大別して袋真珠と筋肉真珠にわけ、前者の方が優
良品である。袋真珠の中でも外套膜の周辺組織内にできる物が形も色も光沢もよく、比較....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ンは、今のところ一般に必要と致します。私も中村屋に居りまして、御主人からあくまで
良品を製造して正直な商売をせよと御教訓にあずかっておきながら、これではまことに申....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
るかに凌駕することを発見した。 すなわち従来の日本製品にわずかの経費を増して優
良品を製造して売り出したら、売れ行きは従来の約十倍以上に及んでいる。 私ははな....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
》の程度はさらに分別つかぬが、道具屋《どうぐや》に欺《だま》かされて高価を出せば
良品が手に入ると思うのと少しも変わらぬ。僕が前年フランスに滞留《たいりゅう》して....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
種や二種では心細いね。食品製造に従事するものは奮《ふるっ》て天下のために衛生上の
良品をドシドシ製出すべしだ」と夢中になりて火鉢の上を顧《かえり》みず。妻君が勝手....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
最上の海苔(薄手の草をもって厚く作ったもの) 5 最上のしょうが(古しょうがの
良品、新しょうがは不可) 以上の材料さえ整えば、まずうまい寿司はできるのである....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
本にも、保字金《ほうじきん》や古二朱金のような、世界のどこに出してもひけをとらぬ
良品位の金貨はあるが、安政二分判のように、保字金の半値に及ばぬ悪い金貨がある。銀....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
三百十六 新蕎麦《しんそば》 蕎麦は日本の名物なり。殊《こと》に信州の産を以て
良品となす。お登和嬢は西国《さいこく》の人いまだ蕎麦の事に委《くわ》しからず「そ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ナクダ、土佐の中村|辺でこれをカナバシと謂ったというのも、或いはこういう種類の改
良品ではなかったろうか。何にしてもそう古くからの名称ではなさそうである。 関東....
「洗いづくりの世界」より 著者:北大路魯山人
くない。また、たこの洗いづくりも似て非なるものである。 東京では、ふなやこいの
良品が乏しくて、充分には手に入りかねるが、関西へ行くと、さすがご自慢だけのものが....
「洛北深泥池の蓴菜」より 著者:北大路魯山人
実際は決して佳品ではなく、葉も大きくて、ところてん袋がほとんどゼロで、到底日本の
良品に比すべくもない駄品である。 しかし、日本にも良種ばかりでない。概して西湖....