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良将
「良将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良将の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
とこれ二つの不思議なり」と。また秀吉三楽に向って曰く、「御身は智仁勇の三徳ある、
良将なり、されど小身なり、我一徳もなし、しかし天下を取るが得手なり」と。大小の戦....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
勝頼は決して暗愚の将では無かったのだが、その機略威名が父信玄に遠く及ばない上に、
良将を率い用いる力と眼識が無く、かく老将を抑えて自分を出そうとする我執がある。旗....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
、恐らく後人の想像であろうと思う。信幸も幸村も、既に三十を越して居り、深謀遠慮の
良将であるから、そんな激論をするわけはない。まして、父と同意見の弟に斬りかけよう....
「運命」より 著者:幸田露伴
再敗せること京師に聞えければ、廷臣の中に、燕今は且に北に還るべし、京師空虚なり、
良将無かるべからず、と曰う者ありて、朝議|徐輝祖を召還したもう。輝祖已むを得ずし....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
望むに就いて斯様いうことを云った。拙者は臆病者と云われた者でござる、但し臆病者も
良将の下に用いらるる道がござらば御扶持を蒙《こうむ》りとうござる、と云ったのであ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ふ約あるが如し 神竜海を攪す時無かる可けん 笑ふ他の豎子貪慾を逞ふするを閉糴終に
良将の資となる 以上二十四首は『蓉塘集』中の絶唱である。漢詩愛誦家の中にはママ諳....
「三国志」より 著者:吉川英治
下問あると、楊彪はここに一策ありと次のような意見をのべた。 「今、山東の曹操は、
良将謀士を麾下に集めて、蓄うところの兵数十万といわれています。ただ、彼に今ないも....
「三国志」より 著者:吉川英治
ものはもちろん彼自身の素質だが、それを扶けたのは彼をめぐって雲のごとく起った謀士
良将の一群であり、とりわけ荀※のような良臣の功も見のがせない。 荀※は常にかれ....
「三国志」より 著者:吉川英治
落しに駆けくだると、すぐ八方の野へ散って馬けむりをあげて行く。 真の勇士、真の
良将を見れば、敵たることも忘れて、それを幕下に加えようとするのは、由来、曹操の病....
「三国志」より 著者:吉川英治
守|韓玄は取るにも足らん人物だが、久しく彼を扶け、よく長沙を今日まで経営して来た
良将がひとりおる。その人はもう年六十に近く、髪も髯も真っ白になっているだろう。し....
「三国志」より 著者:吉川英治
はありません。呉建国以来の名将はすでに世を辞して幾人もありませんが、なお用うべき
良将は十余人ありましょう。まず甘寧をお招きなさい」 宿老張昭は励ました。 冬....
「三国志」より 著者:吉川英治
特に帝へ直奏して、 「張※を用いたいと思います」 と嘱望して、自軍へ乞いうけた
良将である。その張※を、帷幕へ招いて、仲達は、 「いたずらに敵をたたえるわけでは....
「三国志」より 著者:吉川英治
きている」 曹爽はそういって退却した。 その翌年、蜀の蒋※は死んだ。 蜀の
良将はこうして一星一星、暁の星のように姿を消して行った。何かしらん力を以ては及び....