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良港
「良港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良港の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ら東方に当たって海上に突き出している、これは自然のものではなくて平家一門の首領が
良港を作ろうとして造ったものだと言ってある。おそらくこの工事に費やされたる労力お....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
にある小さい町です。河口は、なかなかいい港になっています」 「はあ。北海に面した
良港の中にあるのですね。じゃあ、私はすぐ、そのクリムスビーへいって、アーガス博士....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らずいけん》が設計したとかしないとか――尾上川の河口が押し出す土砂で、せっかくの
良港を埋めてしまう、これを何とかせぬことには、この東北第一の名をうたわれた港も、....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
イル、幅五マイルで、肥った竜が立ち上ったといったような形をしていて、陸で囲まれた
良港が二つあり、中央部には「遠眼鏡山」と記された山があった。それより後の日附の書....
「赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
間にござりまして、小さい孤島ではござりますが、其湾内は東洋一、水深く浪平に、誠に
良港でございますので、各国の船は必ず一度は、其処へ泊まるのでございます。 とは....
「取舵」より 著者:泉鏡花
、南無仏と小声に唱名せり。 抜錨後二時間にして、船は魚津に着きぬ。こは富山県の
良港にて、運輸の要地なれば、観音丸は貨物を積まむために立寄りたるなり。 来るか、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
上川の河口が港だから、せいぜい五百トンぐらい。大きな船ははいれない。塩竈は天然の
良港で、前面には一群の松島が天然の防波堤の役を果しているし、水深も深く、目下一万....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
いてくるのはなんとなく心細い様子である。新しく生きろよ、佐世保の港。歴史にのこる
良港よ、もっと遠大な理想に生きてもらいたい。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
し五階にして、欧米の大都会と異なるところなし。港湾は東半球にはほかに見ざる天然の
良港にして、西半球のリオデジャネイロ港とともに世界にその名を知らる。海外より曲折....