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良田
「良田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
デンマークにとりましては三千平方マイルの曠野は過大の廃物であります。これを化して
良田沃野となして、外に失いしところのものを内にありて償《つぐな》わんとするのがそ....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
その中にも、最もあわれなるは浅井|雅楽助である。雅楽助の弟を斎宮助と云う。先年世
良田合戦、御影寺合戦(永禄三年)終って間もなく、浅井家の家中寄り合い、諸士の手柄....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
は、ぶら下がるの謎で、首縊りがあったと云うのである。
橋本の敬さんが、実弟の世
良田某を連れて来た。五歳の年|四谷に養子に往って、十年前渡米し、今はロスアンゼル....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
で、傾斜がなお急になるのであろう、また一筋の路が深林の中を横ぎっている、何でも奈
良田の人が、材木を盗伐するために、拓いたので、この道は広河内から一里半の上、池の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
残ったのみでなく、それから直ぐに竜之助を案内し、蔵太郎をつれて、篠井山の麓から奈
良田の温泉へ行ってしまいました。 それは盲目の竜之助を馬に乗せて、お徳は蔵太郎....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 白根《しらね》入りをした宇津木兵馬は例の奈
良田の湯本まで来て、そこへ泊ってその翌日、奈良王の宮の址《あと》と言われる辻で物....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んど》の耳に入りました。 まだ若い丈夫そうな馬商人は、小馬を三頭ひっぱって、奈
良田の方からここへ来かかりましたが、この暁方、この人足《ひとあし》の絶えたところ....
「王成」より 著者:田中貢太郎
での経過を話して、金を見せて慶びあった。老婆はその金で王成にいいつけて三百|畝の
良田を買わせ、屋を建て道具を作らしたので、居然たる世家となった。老婆は朝早く起き....
「珊瑚」より 著者:田中貢太郎
そこで、とうとう初めのような嫁と姑の仲になり、十日あまりして一緒に帰っていった。
良田を二成にやってしまった大成の家では、痩せた幾畝かの田地を作っていたが、たべる....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
徒だけに名が知れていたにすぎなかった。突如天王会の名が天下に知れたのは数年前、世
良田摩喜太郎が洋行から帰って、別天王を信仰するようになったからだ。 世
良田は明....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
のとき農民全部に口分田というものを与えた。つまり公平に田畑を与えたわけであるが、
良田も悪田も同じに差別なしに税をとる。元々田畑を与えた理由が大地主の勢力をそぐた....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
。殊に白根三山の雄、北岳の墨樺から流れ出る野呂川、つまり早川の上流は西山温泉や奈
良田付近に素晴らしく渓流魚が棲み、そして形が大きい。また、芝川上流にある静岡県の....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
曲峠の上で白峰を見たいものだと思う。 ここから上湯島へ三十丁、下湯島へ一里、奈
良田へは一里半もあるという、郵便は近頃毎日配達されるが、甲府から四日目でなくては....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
理解者が少くないのであります。そしてそれが群集心理で勃発しますと、かの群馬県の世
良田事件のようなことにもなるのであります。こんな有様でいて、どうして本当の解放が....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
はたちまちこれらの地方にも及んで、これに対する差別者側の結束から、あの群馬県の世
良田事件のような、恐ろしい結果を生じたではありませんか。私はやはりこれらの地方に....