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「良雄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

良雄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
匠頭《あさのたくみのかみ》家来、当時|細川家《ほそかわけ》に御預り中の大石内蔵助良雄《おおいしくらのすけよしかつ》は、その障子を後《うしろ》にして、端然と膝を重....
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
、 「吉良上野介殿とお見受け申します。われわれは元浅野内匠頭の家来――大石内蔵助良雄以下四十六名の者でありますが、先年は不慮のことにて……」 と、雪の中に手を....
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
ておいて、犯したあとの心持を痛切に味わうというような込みいった考えはとうてい大石良雄や室鳩巣《むろきゅうそう》などに分るものではありません。もちろん今の人にでも....
」より 著者:海野十三
苦もなく探し出された。 二人が、チンドン屋の寅太郎という、いつも手甲脚絆に大石良雄を気取って歩く男を捉えたのは、それから間もなくの出来ごとだった。その寅太郎の....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
きてござるゆえ、人が尊みもすれば、有難がりも、おそれもする。楠正成公じゃの、大石良雄じゃのと申す人は、たとい刃ものに身は失われても、今もって生きてござるではない....
寺坂吉右衛門の逃亡」より 著者:直木三十五
よ」 「知ってなさるか。ふうん、大石、何んて方ですえ、大将は?」 「大石内蔵之助良雄――」 「そうそう、そうだ、そうだ。大石内蔵之助良雄ってんだ」 「それから、....
鉄面皮」より 著者:太宰治
者、酒乱の真似をする奴は、まさしく本物の酒乱、芸術家ぶる奴は、本当の芸術家、大石良雄の酔狂振りも、あれは本物、また、笑いながら厳粛の事を語れと教える哲人ニイチェ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
が……」 「うむ、その意味が解らぬそうな。それでは一つ例を引こう。武士の亀鑑大石良雄は昼行灯であったそうな」 「お父上! ようやく解りました!」 「おお解ったか....
火薬船」より 著者:海野十三
をかけるから、そこでみな立って、日東健児の実力をみせてやるのだ。わしの好きな大石良雄はじめ赤穂四十七義士にも、時に利あらずして、雌伏の時代があったではないか」 ....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
に関するマルクス」(『マルクス主義の旗の下に』日本版第二十二号)を見よ。なお小高良雄氏「唯物史観に於ける生産力の概念について」(『唯物論研究』第二号)参照。 ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
物故店員氏名 相馬精一郎 浅野民次郎 長束実 山本留吉 吉川浪雄 角田良雄 平野寅三 金谷信夫 はつ 飯田千代 遠藤倉次 これらの人々もか....
日記」より 著者:宮本百合子
だらだら坂を上ったつき当りの万松山と云う額の出た寺内には一杯露店が出、大石内蔵助良雄と云う新しい銅像が俗悪をきわめて居る。墓を見るのにも一銭、宝物遺物を見るのも....
血の盃」より 著者:小酒井不木
話は村の素封家の一人息子と、貧乏な綿打屋の小町娘との恋物語に始まる。男は木村良雄といって、当時東京の某私立大学に在学中、女は荒川あさ子といって、当時二十歳の....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
あったから、千代田の殿中で浅野内匠之頭の刃傷があり、その翌年慧鶴十八歳の暮に大石良雄の復讐があった筈である。一方ああ云った公的規模の出来事があり、一方こういう個....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ません。役者が一興業が済んで舞台から身を引いた時は、もうハムレットでもなく、大石良雄でもなくただの人間です。がしかしその人間は役者の素質があるから、時期が来れば....