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良風
「良風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良風の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ところあり。田舎には合祀前どの地にも、かかる質樸にして和気|靄々《あいあい》たる
良風俗あり。平生|農桑《のうそう》で多忙なるも、祭日ごとに嫁も里へ帰りて老父を省....
「如是我聞」より 著者:太宰治
味人の証拠ということになっているらしいが、恥しくないか。その作家の生前に於て、「
良風俗」とマッチする作家とは、どんな種類の作家か知っているだろう。 君は、代議....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
いることが私自身の浮世でもある。 (「大阪朝日新聞」昭和五年七月) 立秋奈
良風景 奈良、大和路風景は私にとっては古い馴染である。あたかも私の庭の感じさえ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
直な方だが、世間には、相当の合法的機構を備えながら、カムルチの所業をなして、世の
良風美俗を害し、自由の名で横暴を行っている奴がある、そいつらの害悪たるやカムルチ....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
二 欧洲人の風俗習慣に就て、段々話を聞いて見ると、必ずしも敬服に価すべき
良風許りでもない様なるが、さすがに優等民族じゃと羨しく思わるる点も多い、中にも吾....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
に走った異色ある言葉には、一応眉をひそめるのである。 だから、その新内語りの、
良風美徳に反した異色ある言葉など、お上品なプチブル趣味にとっては、まさしくバイキ....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
の眼と神経をなぐりつけようとする傾向の画風と手法が発達しつつあり」と云い、立秋奈
良風景を描いては猿沢池から春日へ爪先あがりのかんかん照りの坂道を「丁度張物板を西....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
あり。また、各宗派の信徒互いに共同して、慈善会、救助会等を設くるの風あり。これ、
良風習というべし。これに反し、新教諸宗とローマ宗とは互いに敵視するの風ありて、往....
「三国志」より 著者:吉川英治
民の刑罰よりもこれを数等厳罰に処した。 「口舌を以ていたずらに民を叱るな。むしろ
良風を興して風に倣わせよ。風を興すもの師と吏にあり。吏と師にして善風を示さんか、....