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良馬
「良馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
良馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
い場合、彼等の間に、不平不満の声の起きるのは当然である。 或日、塩谷判官高貞が
良馬竜馬を禁裡に献上したことがあった。天皇は之を御覧じて、異朝は知らず我が国に、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
人《うまびと》と訓《よ》むといえり、篤信いわく、馬は神代よりありて、後代に唐より
良馬渡りしにやと。『後漢書』東夷列伝に、〈倭《わ》韓の東南大海中にあり云々、その....
「結婚論の性格」より 著者:宮本百合子
に入る門口として、互の理解の大切さを前提しないのはどういうわけなのだろう。 優
良馬の媾配であるならば血統の記録を互に示し合って、それでわかると思う。人間の男女....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
ねえ、いろきちげえ!」 「だが、銚子の小町娘も、田の草を取ったり網を干したり、野
良馬の手綱をひいたりしたでは、こいつどうも色消しだな」 「そいつはどうも仕方がね....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
行かっしゃりましたよ。ほんの一足ちがいで、旦那様」
「何処かに、爺《じい》――野
良馬でも、工面つくまいか」
「さあ――婆さん、松のところの馬は、走るかのう」
....
「文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
城県玉造郡一栗村字池月の池月神社附近の方が、本当のようであります。陸奥や出羽から
良馬の出たことは、『続日本紀』や『類聚三代格』などにも見えていますし、とにかく、....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
百姓達には、馬もまた家族の一員である。だからこそ、南部馬の名に依って知られている
良馬が出るのであろうが、これほどまで人と馬とが近々と寝起きしているとは、私はそれ....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
なくていたずらに北※の土に没め、冥途の苞と齎し去らしめんこと思えば憫然至極なり、
良馬主を得ざるの悲しみ、高士世に容れられざるの恨みも詮ずるところは異ることなし、....
「三国志」より 著者:吉川英治
老馬で道が遅いものですから」 「良い馬を持たぬのか」 「はい。薄給の身ですから、
良馬は望んでもなかなか購えません」 「呂布」と、董卓は振り向いて、 「わしの厩か....
「三国志」より 著者:吉川英治
、いざという時の心がけで、なにも、目にかどを立ててさわぐこともあるまい――わしも
良馬を集めたいと思って、先ごろ、宋憲以下の者どもを山東へつかわしてあるが、彼らも....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
御家人にしても、またそうだ。 高時好みの細太刀を佩いて、忍び香をプンとさせ、
良馬は飼わぬが闘犬をつなぎ、田楽修行も忠勤と放言したり、仮粧坂や大磯小磯の妓の品....