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「色んな〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色んなの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
肩を並らべて歩き出した。 Sは私から一昨日入ったビラの工場内での模様を聞いた。色んな点を聞いてから、 「問題の取り上げは、何時《いつ》でも工場で話題になってい....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
かけると再び男湯の流し場へ駆けつけた。 陽吉の身体が上ったものらしく、其処では色んな人々が立ち騒いでいた。寒さも忘れ、恥部を隠す余裕も持てない数人の浴客、それ....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
先生らしくなったな……。 河田が「臼」を一撫でした。 ――ま、詳しいことは又色んな時にゆっくりやれるとして。とにかく今になって云うのも変だが、「三・一五事件....
」より 著者:小林多喜二
出て来てくれてよかったといゝました。 娘が家に帰ってくると、自分たちのしている色んな仕事のことを話してきかせて、「お母さんはケイサツであんなに頭なんか下げなく....
河霧」より 著者:国木田独歩
そこで彼は失敗やら成功やら、二十年の間に東京を中心としておもに東北地方を舞台に色んな事をやって見たが、ついに失敗に終わったと言うよりもむしろ、もはや精根の泉を....
貞操問答」より 著者:菊池寛
い指輪が、二つ置いてあった。 母は子供のように秘密主義で、子供にまでかくして、色んなものを持っていたのだが、この指輪も、母がとって置きの秘蔵品だったのかと思う....
可愛い女」より 著者:神西清
がさらさらと快い音を立てるのだった。さてわが家へ帰るとお茶になって、味つきパンや色んなジャムが出たあとで、仲よく|肉まんに舌つづみをうつ。毎日お午になると、中庭....
独房」より 著者:小林多喜二
けないと云うので、早く寝ることにしたのだが、田口はとうとう一睡もしないで、朝まで色んなことをしゃべり通してしまった。自分では興奮も何もしていないと云っていたし、....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
仁術というが、恭一君のはぴったりそれであった。 その癖私を見舞うと、 「当分は色んなことを考えたもうなよ。人間は何故他の生物を食うかなんてことは考えないんだな....
俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
岸田 杉村君の場合について言えば、やつぱり芸熱心で、相当古い芝居の芸というものを色んなところから取り入れ、それで自分の演技を豊かにしようと努めたんだ。歌舞伎の役....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
原 む、……信じてる。そりゃ僕だって初めはそんなこと信じられなかったさ。だけど、色んなことを綜合して考えてみると、まああいつには気の毒だけど、……僕もそう断定せ....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
思いこんで居たのが、偶然助かって居たとすれば、関係深い人々にとっては、――これに色んな聯想もつき添うとすれば、奇蹟談の緒口にもなりそうなことである。喜八郎老人の....
かもじの美術家」より 著者:神西清
ったのです。とはいえわたしは、まだ一滴の酒も飲み習わず、ドロシーダ小母さんのため色んな用事をいそいそと勤めたものでした。仔牛たちがまるでわが子のような気がしたの....
J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
それを使用するとかいうような例もある。謂わば近代科学を悪用したもので、次のような色んな例がある。 ――電話の受話器中に銃と同じ仕掛けのものが隠されていて、部屋の....
冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
められた如雲社という集まりには京都中の当時の絵描が毎月十一日に集まって、和やかに色んな話をしたものです。その席上でも必ずお寺や町の好事家から昔の名画を参考品に七....