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「色代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色代の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪たたき」より 著者:幸田露伴
と、でっぷり肥ったる大きな身体を引包む緞子の袴肩衣、威儀堂々たる身を伏せて深々と色代すれば、其の命拒みがたくて丹下も是非無く、訳は分らぬながら身を平め頭を下げた....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いよいよ図にのった、この白徒《しれもの》が、「まっぴら、ごめんくださいまし」と、色代《しきだい》するような手つきをして、膝行頓首《しっこうとんしゅ》、通り過ぎて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
子の唇頭からは、日本の国の中では天皇《すめらみこと》御一人に対し奉りてのほかは、色代《しきだい》を捧ぐる必要のない、御血統に生れ給うたお方ではないかと思われるほ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
嚢、酒一|荷、大鯛一台などの品々を供に担わせて、そのお使者は、女輿を中門で降り、色代うやうやしげに――若殿さま御婚礼のお祝いに、佐々木道誉の名代として遣わされま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「あらまし、明日の準備を御覧のうえ、社家に泊っている山田小美濃以下の申楽衆へ、御色代(あいさつ)など、あった後、ごきげんようお立ち帰りで」 「恩智は」 「お奉行....
私本太平記」より 著者:吉川英治
した。まずは、み気色もうるわしく」 さっそく、一色刑部が郷党を代表して、馬前の色代(あいさつ)を高氏のまえにした。 矢作ノ宿はそのころ海道きっての大駅だった....
私本太平記」より 著者:吉川英治
佐女牛の宏壮な邸内へ入っていた。師直は、みずみずと打水された前栽を見、家臣一同の色代(出迎え)をうけ、のっしのっしと、奥殿へ通って行った。 意外だった。 通....