色彩感覚[語句情報] » 色彩感覚

「色彩感覚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色彩感覚の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
のである。鼠色、すなわち灰色は白から黒に推移する無色感覚の段階である。そうして、色彩感覚のすべての色調が飽和の度を減じた究極は灰色になってしまう。灰色は飽和度の....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
さくなって零になる時、同時に無色となるから。こうやって――今の場合――空間感覚は色彩感覚と結合して初めて意識に上ることが出来る、そうシュトゥンプフは説くのである....
日記」より 著者:宮本百合子
美術の展覧会が今日きりだと云うので出かける。 第一、色のあざやかなこと。つまり色彩感覚の鮮明なことがうらやましく自分の心を打った。勿論よいもわるいも□あるが、....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
あるさまにをかし。(三十四段) ここに橘を、葉の濃青と花の白さとでとらえている、色彩感覚的な技法を、記憶にとどめられたい。しかもそれはあかるい昼の日なたでもなく....