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色心
「色心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色心の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
までとは打って変った、怪しげな形を現して、「あの若いのもおぬしのように、おのが好
色心《すきごころ》に目が眩んでの、この婆に憑《つか》らせられた婆娑羅《ばさら》の....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
いた。――高慢らしい高い鼻に、軽薄らしい薄手の唇に――しかしそういう唇は、男の好
色心を強く誘って、接吻を願わせるものである。――お菊の顔は美しかった。と云ってど....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
どう考えているかなどは、今は少しの屈托でもないのであろう。断えず込み上げて来る好
色心が、それからそれへと渦を巻いて、まだ高々と照り渡っている日の色に、焦慮をさえ....
「澪標」より 著者:外村繁
情を自由自在に愛しんでおればよい。 例えば一枚の腰巻が干してある。やはり私の好
色心は動く。しかし少年の頃、私が感じたような、遥かに遠い感情を抱いて、見ることは....