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色文
「色文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色文の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のは当然でした。 「じれってえな。そんなものを調べりゃ何がおもしれえんですかよ。
色文《いろぶみ》にしたっても、日がたちゃ油がぬけるんだ。その中にあるやつア、みん....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
らとはなんですかい! なんですかい! いかに伝六が無学文盲だっても、このぐれえの
色文なら勘だけでもわかるんだ。これが世間にほまれのたけえ水茎の跡うるわしき玉章っ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
手紙を書いて貰って宅へ帰り、そっとお竹の袂へ投込んで置きましたが、開けて見たって
色文と思う気遣いはない。翌朝になりますと宿屋の主人が、 五「お早うございます」 ....
「田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
、その背後に別に何物かが潜んでいるように感じたからである。無論尋常の密会を求める
色文では無い。しかしマドレエヌは現在の煩悶を遁《のが》れて、過去の記念の甘みが味....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
」 と手紙をおかめの前へ出し、 えい「分家のお作さんから多助さんの所へよこした
色文で、まア馬鹿/\しい事が書いてあるの」 かめ「おやまア年頃になるとおかしなも....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ふう》じ文《ぶみ》を持って来る。 顎十郎は受取って、 「これは、けぶだの。俺に
色文をつける気ちがいなどはねえはずだが……」 ゆっくりと封じ目をあけて読み下し....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
箱から出て来た。いくら浜村屋が酔興《すいきょう》でも、九つ十歳《とお》の娘などに
色文《いろぶみ》をつけるわけはない」 一瓢は、妙な工合に唇を反らしながら、 「....
「上海」より 著者:横光利一
じりついているヨーロッパ人には、とても分りっこないと思いますね。ことに何んでも白
色文明ばかり憧れているこの頃の日本人や中国人には、なかなか難解な思想だと思います....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
もう誰も財布や蝦蟇口を邪魔がるには
及ばない。札一枚なら楽に懐中に入れられる。
色文と一しょに持つにも便利だ。
坊主は難有そうに偈の本に挟んで持つ。
兵隊は「廻....
「世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
邸へ帰った。そして夜の更けるまで書きものをしていた。友達の旆騎兵中尉は、「なに、
色文だろう」と、自ら慰めるように、跡で独言を言っていたが、
色文なんぞではなかった....
「なりひら小僧」より 著者:山中貞雄
でその侍を叩き伏せ文箱を奪う。 半次中を調べると、 三四郎さままいる、とした
色文が十五六通。半次呆れて、 T「なーんでえ女郎の
色文だ」 で一同もげっそりし....