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「色気のある〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色気のあるの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
倫敦消息」より 著者:夏目漱石
な声で「あなたもいっしょに引越して下さいますか」といった。この「下さいますか」が色気のある小説的の「下さいますか」ではない。色沢気抜きの世帯染《しょたいじみ》た....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らねえ知らねえじゃあ、あんまり愛嬌が無さ過ぎるな」と、吉五郎は笑った。「もう少し色気のある返事をして貰おうじゃあねえか」 「色気があっても無くっても、知らねえこ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
であったが、庸三たちには格別身分不相応というほどの構えでもなく、文学にもいくらか色気のある小夜子を相手に無駄口をききながら、手軽に食事などしていると、葉子事件に....
」より 著者:徳田秋声
いことはして見せていないからね。」笹村は苦笑した。 「だって、十六やそこいらで、色気のある気遣いはないんですからね。」 笹村はしばらく打ち絶えていた俳友の一人....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
女が、うっちゃっちゃあ置かないがね」 思い出したように、じっと見て言うお初の、色気のあること! 九 ――ふうん、島抜け法印、いよいよべろべろになって行く....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
の情愛の深いことというもんなア……あの通りのノッペラボーの姿しとるばってん、その色気のある事チュタラなあ。ちょっとこげな風に(以下仁三郎|懐手をして鯨の身振り)....
」より 著者:太宰治
は、話をして落ちつかない気持を起させる女は、みだら、とは言えないまでも、多少のお色気のある女として感服せず、そうして、平気で話合える女を、心の正しい人として尊敬....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
を得ない。薄皮で、肉|充満という白いのが、妾だろう、妾に違いない。あの、とろりと色気のある工合がよ。お伽堂、お伽堂か、お伽堂。」 竹如意が却って一竹箆食いそう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
すると、仏頂寺、丸山は、興多くその物語を聞いていたが、 「おやおや、それは意外に色気のある話だ、まさか兵馬が、芸者をこれへ引張り込んで、一晩泊めたとも思われない....
女難」より 著者:国木田独歩
分でどんどん敷き『サア、旦那様お休みなさい、オー世話の焼ける亭主だ』と言いながら色気のある眼元でじっと私を見上げましたことなどは、ただの仕草ではなかったのでござ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
とつ。……こんな出雲舞のお酌ではどうせお気に入りますまいけど……」 と、ひどく色気のある眼つきで斜《しゃ》に顎十郎の顔を見あげる。顎十郎は恐悦しながら盃を取り....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
るのじゃないか。 メフィストフェレス いやはや。出世間で、しかも世間で、色気のある 壻様には困る。娘っ子が手の平で円めますよ。 ファウスト 糞と....