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色衣
「色衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
堕し得なかった。其心はとく米国に飛んで居るのであった。船はやおら桟橋を離れた。空
色衣の笑貌の花嫁は、白い手巾を振り/\視界の外に消えた。
六
....
「春昼」より 著者:泉鏡花
も濡らさず、裾があって、路を通うようである。美人の霊が誘われたろう。雲の黒髪、桃
色衣、菜種の上を蝶を連れて、庭に来て、陽炎と並んで立って、しめやかに窓を覗いた。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
六世紀にナヴァル女王マーゲリットが書いた『エプタメロン』三四譚に述べたは、一夜灰
色衣の托鉢僧二人グリップ村の屠家に宿り、その室と宿主夫婦の寝堂の間透き間多き故、....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
事、喜んだかて可いのどす。」 お美津は堪えず、目に袖を当てようとした。が、朱鷺
色衣に裏白きは、神の前なる薄紅梅、涙に濡らすは勿体ない。緋縮緬を手に搦む、襦袢は....