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色話
「色話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
色話の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家」より 著者:島崎藤村
席がある。そこへも彼はよく独りで出掛けて行った。芸人が高座でする毎時きまりきった
色話だとか、仮白だとかが、それほど彼の耳を慰めるでも無かった。彼は好きな巻煙草を....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
たから喜んでくれッて」 「まさか」 「じゃア、大きなお世話じゃありませんか。人の
色話はよしましょうよ。もっとも、口惜しい、というのなら、ま、ごもっとも、合槌ぐら....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
さようでございますか」 軽く受けたが不安そうに、 「どんな内緒のお話やら」 「
色話だ。心配せぬがよい。アッハハハ」と洒然として笑う。 「おやおや左様でございま....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
しもうた」
「それは、御愁傷様、拙者には又、箱根町に馴染があっての――」
「又、
色話か」
「話は、これに限る。貴公の、斬口の、鑑定は、女と手を切った時にたのむ」....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
は違っている。我々はたいがい自分の芸ごとの話をする。大工でも左官でもそうである。
色話か、自分の腕自慢か、そんなものだ。百姓は違うのである。自分の作ッた米やナスは....
「病牀苦語」より 著者:正岡子規
た事はないが、昔は髭をひねって一人えらそうに構えたこともある。のろけをいうほどの
色話はないが、緑酒紅燈天晴天下一の色男のような心持になったこともある。しかしそれ....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
を川から拾い上げて来たことなどを話した。 和尚さんは、地蔵さんの縁起について色
色話してくれた。堂のところに、この小柄な坊さんは跼んで、いろいろな話をしてくれた....