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「色身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

色身の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
おぎん」より 著者:芥川竜之介
威勢《ごいせい》を以て天下《あまくだ》り給い、土埃《つちほこり》になりたる人々の色身《しきしん》を、もとの霊魂《アニマ》に併《あわ》せてよみ返し給い、善人は天上....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
…団粟ほどな背丈を揃えて、紋羽の襟巻を頸に巻いた大屋様。月代が真青で、鬢の膨れた色身な手代、うんざり鬢の侠が一人、これが前へ立って、コトン、コトンと棒を突く。 ....
死者の書」より 著者:折口信夫
の念力が、筆のままに動いて居る。やがて金色の雲気は、次第に凝り成して、照り充ちた色身――現し世の人とも見えぬ尊い姿が顕れた。 郎女は唯、先の日見た、万法蔵院の夕....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
衣に描いた絵様は、そのまま曼陀羅の相を具えていたにしても、姫はその中に、唯一人の色身の幻を描いたに過ぎなかった。しかし残された刀自、若人たちのうち瞻る画面には、....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
子たることを明らかにし、畜身と云い、畜生の身と云い、またこれを濁水糞嚢にたとえ、色身不相応の故に愚者の侮るもまた故ありなどと云って、自らその出身の極めて賤しき事....