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艶姿
「艶姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艶姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ほほえみが止まらないのだった。
三
その頃、雪之丞が、松枝町屋敷玄関先まで
艶姿《あですがた》をあらわしたとき、
「いえいえ、夜分と申し、お敷居外にて、どう....
「一枚絵の女」より 著者:国枝史郎
て諸国を巡った後、江戸へ出て浅草へ行った。 と、おきたが茶汲み女として、美貌と
艶姿とで鳴らしているのを見た。 恐怖と懊悩とが彼の心を焼いた。 彼は毎日難波....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
抜ける細道伝いに娘お糸が今しも自家《いえ》を出るところ、町家にしては伊達者めいた
艶姿、さすが小町の名を取っただけ、容色《いろかたち》着付の好み、遠眼ながら水際立....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の方へ笑みを流した花の顔が多い。今を時めく寵妃とたれ知らぬはない阿野|廉子などの
艶姿であった。 女房の座には、その廉子のほか、さきの妃為子の妹|小大納言の君、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
顔容を隠していた。 近郷の武家の女か。 それにしては、どこやら垢ぬけし過ぎた
艶姿だ。旅粧いもきりっと身についていて、裾みじかに裳をからげ、市女笠の紅紐が白い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
追うまい。各※、身をよき所へ隠せ。やがて時来たれば迎えてとらせる」 「……はい」
艶姿にはなお、瑞々と垂れるようなものがあったが、廉子ももう聞きわけのない妙齢では....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
みるがここの景をみることが多い。ここの階上の裏側の窓から新橋の美妓諸姉の夕化粧の
艶姿がみえるとて、若いものたちが事に託してかいまみたものだとて今日の古老のうちあ....