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「艶文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

艶文の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
しがだいじそうに忍ばされてあるばかりでした。何か子細をかぎ知りうるような女からの艶文《つやぶみ》だとか、ないしはまた誓紙証文とでもいったようなものでもありはしな....
旅愁」より 著者:横光利一
っている声だと思った。そう思うと、同時にそれは妻を失った東野の真紀子に送っている艶文のようにも聞えて来るのだった。それも過たず矢は的に命中していた。....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
炙《かいしゃ》していた京阪《けいはん》地方である。女子《おなご》に文字を教えると艶文《いろぶみ》ばかり書くと、文字を教えたがらなかったという土地がら、文盲をつく....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
同じことは一つことだ。」と言ってジルノルマン氏は笑い出した。「これもわかってる。艶文《いろぶみ》というやつだ。」 「さあ読んでみましょう。」と伯母《おば》は言っ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
人らの間にも隠語があることは、王政復古頃のきわめて身分の高い美しい一婦人が書いた艶文《つやぶみ》中の一句が証明している。Vous trouvrez dans c....
妖婦」より 著者:織田作之助
う男の子が眼をつけた。その学校は土地柄風紀がみだれて、早熟た生徒は二年生の頃から艶文をやりとりをし、三年生になれば組の半分は「今夜は不動様の縁日だから一緒に行こ....