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艶歌
「艶歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艶歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
っているのに、手も出せなかったのだ。一と六の日は駒ヶ池の夜店があり、丸亀の前にも
艶歌師が立ったり、アイスクリン屋が店を張ったりした。二銭五厘ずつ貰って美津子と夜....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
かり。インド人がバナナのたたきうりをしている。
十三屋の櫛屋《くしや》の前に、
艶歌師がヴァイオリンを弾いていた。みどりもふかきはくようの……ほととぎすの歌だ。....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
でもいつまでも心の中で繰り返し蒸し返すように余儀なくされるのである。あるいはまた
艶歌師アルベールが結婚の準備にと買って来た女のスリッパーを取り出す場面と切り換え....
「「愛怨峡」における映画的表現の問題」より 著者:宮本百合子
は、例えば、待合で食い逃げをした客にのこされたとき、おふみが「よかったねえ!」と
艶歌師の芳太郎に向って「どうだ! 参ったろう」という、あすこいらの表現の緊めかた....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ってならないのでした、それは高等な音楽、何々シンフォニーではなく、夜店の闇に響く
艶歌師のヴァイオリンといった種類のもので、下等ではあるが、妙に心に沁み込む処のも....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
は下手なるものの味をより多く味わい馴れているためか高尚な音楽会も結構だが、夜店の
艶歌師の暗に消え行く奇怪な声とヴァイオリンに足が止まり、安い散髪屋のガラス絵が欲....
「道なき道」より 著者:織田作之助
弟子は皆寄りつかなくなって、従って収入りも尠かったのである。 ヴァイオリンなぞ
艶歌師の弾くものだと思いこんでいた親戚の者たちは、庄之助に忠告して、 「ヴァイオ....
「放浪作家の冒険」より 著者:西尾正
青年時代の大半をフランスで送った。皿洗い、コック、自動車運転の助手、職工、人夫、
艶歌師、女衒《ぜげん》、などなど、これらの生業《なりわい》と共に社会の裏側に蠢《....
「放浪」より 著者:織田作之助
っているのに、手も出せなかったのだ。一と六の日は駒ヶ池の夜店があり、丸亀の前にも
艶歌師が立ったり、アイスクリン屋が店を張ったりした。二銭五厘ずつ貰って美津子と夜....