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艶然
「艶然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
艶然の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
コさまのことを可愛いい天使だと申しております。」 「まあ、うれしい。」とミサコは
艶然《えんぜん》とわらうと、 「妾の困難な仕事も妾の道徳的な突進も妾の女馬鹿もい....
「竹青」より 著者:太宰治
、おっかなびっくり、わが家の裏口から薄暗い内部を覗くと、 「あら、おかえり。」と
艶然と笑って出迎えたのは、ああ、驚くべし、竹青ではないか。 「やあ! 竹青!」 ....
「地獄街道」より 著者:海野十三
ふりかえってみると、桜ン坊のような例の女は、白い腕をしなやかに辻永の腰に廻して
艶然と笑っていた。そして二人の姿は吸いこまれるように格子の中に消えてしまった。 ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
の黄金づくりの車があって、その上に裸体の美の女神ヴィーナスが髪をくしけずりながら
艶然と笑っているのであった。そのペラウルの描いたヴィーナスの悩しいまでの美しさを....
「魔都」より 著者:久生十蘭
加十を引据えると、
「ちょっと待っててね、逃げ出したりしたら承知しねえぞ」
と
艶然たる睨みを一つ呉れて置いて、酒場台《コントワール》の横の赤い垂幕を捲くると、....